日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

クリスマスローズ



 今ごろになると、団地の我が家の棟の入り口に、クリスマスローズが咲き始める。数株だけの大人しいものだが、それなりに美しく、夏辺りまで楽しませてくれる。


 先日、少し離れた所にある公園に行ったら、いろいろな種類のクリスマスローズが咲いていた。黒、白、オレンジ、それに八重のものなどあったが、うつむいているところはみな同じだ。奥ゆかしくて清楚な美しさだ。


 ところで、「クリスマスローズ」をウィキペディアで調べると、学名はクリスマスローズではなくて、「ヘレボルス(Helleeborus)」とあった。「クリスマスローズ」は、クリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」だけを指した呼称だとも書いてあった。


 日本の園芸市場では、「レンテンローズ」と呼ばれる「ヘレボルス・オリエンタリス」も「クリスマスローズ」の名で出回っているという。また、花に見える部分は植物学上「萼片」で、そのため、鑑賞期間が長いそうだ。言われてみれば、今頃から、夏あたりまで、見られる花だ。


 また、別名に、「雪起こし」とか「寒芍薬」もあるらしい。芍薬といえば、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美しい女性を形容(?)する言葉があるが、なるほど、「寒芍薬」といわれるだけあって、確かに美しいと納得した。


馬酔木


 近くの公園で、馬酔木(アセビ)の花が咲いていた。
 早春になると、多数の白い壺形の花が総状につく常緑科の低木。有毒で、殺虫剤にすることもあるらしい。馬は、この葉を食べると、酔ったように、足がしびれて動けなくなるらしく、それで、この名があるらしい。
 一昨年まで毎年のように、大倉山の梅林に行っていたが、いつも、すぐ近くにこの馬酔木がいっぱいに咲いていた。
 すぐ近くの公園でも、毎年のように、この赤い花、白い花が、目を楽しませてくれる。今年も見事に咲いている。


バン!


散歩中、いつもは水のない湧水池に少し水がたまっていたので、よく見たら、はじめて見た鳥、黒くて嘴の赤い鳥!帰ってから図鑑で調べたら、どうやら、「バン」だ。他のカルガモたちの中に、一羽だけ交じっていた。寂しくないのだろうか?


葉桜!


 いつも使う駅の外へ出たら、ピンク色が遠くに見えたので、近寄って見たら、どうやら桜だ。ただすでに葉桜になっている。そういう種類の桜なのだろうか。鳥もいて、めまぐるしく動き回る鳥もいたが、どうやらヒヨドリのようだ。


 コロナの緊急事態宣言は延長されて、21日までということになったようだが、さて、三月の楽しみと言えば、ソメイヨシノだ。三月中旬頃、つまり来週末には開花が宣言されるかもしれないというのだが、それがコロナ緊急事態宣言中ということで、楽しみが奪われて、がっかりしている人も多いだろう。


 それにしても、ソメイヨシノが三月中旬に開花するというのも早すぎるが、三月五日に葉桜を見ることになろうとは、予想もしていないことだった。やはり、季節の巡りが少し早まっているのだろうか。地球は大丈夫だろうかと少し心配になる。


 ともあれ、自然のままに任せるほかないのだろう。週末と来週の休みの日には、梅と桜と小鳥を探して散歩に出かけようと思った。


眠り鴨


どの鴨も眠っている。
首を背中に折り曲げて、
すやすやと音が聞こえるかのように、
眠っている。
何か餌の夢でも見ているのだろうか。