日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

早朝の鵯!


 昨日の早朝のことだ。
 朝、早く目を覚ましたら、鳥の声が聞こえる。いろいろな鳥の声が交じっていて賑やかだ。
 さっそく、ベランダに出て、外を眺めると、小さな鳥たちが飛び交っている。スズメが多いようだが、もちろんカラスも多い。
 目の前の欅の木を見ると、木の葉の中に潜ったり、出て来たりしている鳥がいる。カメラを持って来て、ベランダの手すりに据えて、木の中に焦点を合わせる。
 少し寒いが、しばらく我慢して、拡大した画面の中に鳥が入ってくるのをじっと待つ。すっと入って来たかと思うと、すぐ出て行ってしまう。また、別の鳥が入って来ては出て行く。
 忙しく出入りする鳥の一羽が枝に止まって、啼いている。少しの間、止まって動かない。何とか捉えることができた。よくよく見ると、鵯だ。団地の中でいつも見かける鳥、少しうるさい鳥だ。
 だが、こんなうるさい鳥でも、いいものだ。なぜなら、鳥の声で目が覚めたこと、啼いている鳥が見付けられたこと、しかも、それをカメラにおさめられたこと、これだけそろえば、小さなことではあるが、大きな喜びだ。


近くの公園で!

 昨日のことだけど、テレビかネットの情報で、関東地方のどこかで、藤の花が咲き始めているというのを知って、近くの公園にある藤棚はどうだろうかと思い、昼過ぎ、様子を見に行った。


 確かに咲いていたが、まだまだだった。藤の花には今後期待することにして、公園の中を歩いていると、枝垂れ桜、八重桜、それに、紫木蓮がまだ咲いていた。ソメイヨシノの花びらはすでにほとんど残っていなかった。


 コロナウィルスはなかなか収束しそうにない。日本全体で、感染者数は503,934、死者数は9391。そんな話を聞くと、あまり人の多いところや、電車に乗ってどこか遠くへ出かけようという気にならない。


 相変わらず、仕事以外は、とにかく、散歩している。散歩に出たら、8千歩ぐらいは歩いている。歩くこと自体の楽しみもあるが、同時に、花や鳥を撮影をすることで、楽しんでいる。季節の移り変わりを眺めながら、日々歩くのもなかなかいい。


白のイメージ


 この季節、赤や黄や紫の春らしくて、明るい色の花が目立つが、白い花もけっこう多い。例えば、白いハナミズキ、白いトキワマンサク、白いツツジ、シロツメクサ、クサイチゴ、それに、すでに記事にしたユキヤナギ、スノーフレーク、オルラヤなどだ。


 考えてみれば、ぼくは、目立つ色があまり好きじゃない。赤や紫や明るい青色の服は来たことがない。いつも、スーツは濃紺かグレーで、靴と帽子は黒だが、靴下とワイシャツは白だ。


 控えめで落ち着いたイメージの濃紺や黒や灰色、それに、清潔、純粋といった、汚れのないイメージの白が好きだ。


 白といえば、花以外でも、白い猫、白い鳥、白い画板、雪景色を連想する。天気のよい日に部屋の窓から見られる富士山の雪もいい。雪には雪ぐ(すすぐ)という読み方もあり、汚れを取り除いてくれるイメージだ。


 白い色の花たちを見ながら、そんなことを思っている。
 

一面一色!



 しばらく前、散歩中に、たまたま見つけたシバザクラ、その時はまだほんの少し咲いているだけだった。もうそろそろ、いっぱい咲いているかもしれないと思い、30分ほど歩いて、見に行った。


 結果は、ずいぶん咲いていたけど、一面に広がるピンクの絨毯とまでは言えない状態だった。その代わり、あたりには、シバザクラに近い色をしたトキワマンサクがすごい状態になっていた。散歩道の両側にいっぱい咲いていた。途中見かけた家からも道路に溢れるように咲いていた。


 この色、紫というべきか、赤というべきか、表現が難しいのだが、ともかく、あまりの多さに圧倒された。しかも、あたりがすべてこの色で覆われていて、まるで世界がすべてひとつのなんとも言えない色に染められてしまっているようで、ちょっと異様な雰囲気を感じた。


 しばらく歩いていくと、ところどころで、白いトキワマンサクも咲いていた。黄色いタンポポや白いハナミズキも見かけて、なぜかホッとした。世の中がもしも一色に染められて、それがすごい勢いで広がっていたらと思うと、やはり異様だ。




タンポポ


開き始めたタンポポ、
思い出すふるさとの山

登れば一面の黄色、

思い出はいつも山や川、

色とりどりの花たち。