日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

近くの不動院まで散歩!


 とにかく散歩に出た。ひたすら歩いた。足が弱ってきた母にはちょっと厳しすぎたかもしれないが、母が行ったことのないところへ歩いて行きたいというので、地図を眺めて、隣町にある「不動院」まで行くことにした。


 ちかごろの母は、ひどく記憶が曖昧になっていて、昨日どこへ行ったと聞いても、覚えていない。今日はどこへ行ったと言うと、一日家にいたのに、どこへ行ったかしらと考え出す始末だ。行ったところも行かなかったところも訳がわからなくなっている。


 行き帰りで、およそ5キロ、2時間ほどの計画で、出かけた。途中、コンビニやスーパーでトイレ休憩をした。母は、スーパーのトイレを利用した後で、「このスーパーで買い物して帰ろう!」とか、「こっちの道へ行ってみようよ?」とか、いつの間にか目的地を忘れている。


 あれこれ、文句を言ったり、励ましたりしながら、とにかく、目的地に着くまで、坂道を上ったり、下ったりと大変だったが、着いた不動尊では、境内に色とりどりのアヤメ類の花が咲いていて、それだけで、何だか救われた気がした。


疫病退散


 昨日、浄慶寺というお寺まで歩いて行ってきた。正式名称は麻生山浄慶寺というらしいが、アジサイ寺として有名だ。一昨年までは毎年のように行っていたのだが、昨年の今頃は、どこへもでかける気がせず、行かなかった。


 今年こそはと思って、行ってみたのだが、残念なことに、アジサイは、まだ見頃でないのか、それとも、もう見頃を過ぎたのかわからないが、記憶にある満開ではなかった。それでも、以前と同じく、ユニークな石仏たちが迎えてくれた。


 ふと、思い出すのは「遊びをせんとや生れけむ」という梁塵秘抄のことばだ。だれでも遊びたいもの、少しでも楽しみたいものだ。携帯電話をつかっている仏さん、こちらにカメラを向ける仏さん、腕相撲する仏さん、いろいろあっておもしろい。


 その中に、アマビエの図柄と「疫病退散」と書かれた円盤のようなものを掲げている仏さんがいた。「疫病退散」こそ、今、最大の願いだろう。ぼくも賽銭を入れて、まず第一に「疫病退散」を祈り、それから、「世界平和」と「母の健康」を祈った。


この一週間の料理05/29


 「回鍋肉の素」で、豚バラ肉、キャベツ、ピーマンを痛炒めて、二人分の回鍋肉を作った。その一人分をどんぶりに載せて、回鍋肉丼にして、残りの回鍋肉にうどんをいれて炒め、回鍋肉焼きうどんにした。


 ところで、焼きうどんの発祥の地は北九州だそうだ。そういえば、北九州市に住んでいた頃、よく焼きうどんは食べていた。関東に引っ越してからは、なかなか見られなかった。大人になって、千葉県で初めて焼きうどんを食べた時は感動した記憶がある。



回鍋肉丼。



 基本はポテトサラダだけど、タマネギ、ニンジン、キュウリ、ゆで卵、コーン、などいろいろ入れた。ポテトサラダ。マーガリン、塩胡椒、マヨネーズで味付けした。



ウィンナーとほうれん草を茹でて、塩と胡椒で味付けしただけの簡単料理。



店で買ってきた醤油煮の筍とチーズ入りの卵焼きの混ぜて、いっしょに炒めた。



三代目茂蔵という店の大豆で出来た唐揚げ。レンジでチンしただけ。



きしめんの味噌鍋、具として、豚肉、コンニャク、ほうれん草、筍、豆腐などを加えた。

タチアオイ


関東地方はまだ梅雨入りが宣言されていないのに、日中の気温がこのところ、30度に近づいてきた。五月のうちに真夏日が来るなんてことになったら、ちょっと異常な感じがするのだが、このごろ、異常ということばに慣れすぎて、つい、これもありかと納得してしまう。


タチアオイが目立つようになってきた。他を圧倒して、背が高いので、かなり目立つ。色とりどりで、白、赤、ピンクなどいろいろだ。花言葉は灼熱の恋だそうだ。まだ、衣替えもしていないのに、いつの間にか、初夏が通り過ぎて、灼熱の季節がやってきそうで、何とも言えない違和感がある。


違和感があるといえば、オリンピックだ。野球やサッカーなどで、規制しながら、観客を入れて行っているから、オリンピックも大丈夫だというが、参加する国と競技の数は桁違いだ。あらゆる競技のアスリートが世界中から首都圏に集まって行われる。それを緊急事態宣言中に行うというのはやっぱり理解しがたい。何かの思惑がありそうだ。


ともあれ、オリンピックが近づいてきた。行うなら、徹底した規制が必要だろう。何度も何度も石橋を叩いて、報道や選手の行動も徹底的に管理して行うということ以外、考えられないだろう。それでも、やはり、とんでもないことが起こりそうな不安がしてならないのは、多くの人の気持ちだろう。


カワウ!


 団地の商店街のすぐ横を流れる小さな川で、あまり見かけぬ黒い水鳥が水面に顔を出したかと思うと、また、すぐに頭から潜り、しばらく姿を見せない。ふいに、少し離れたところで、水面に頭を出す。

 どうやら、あちこちと餌を漁っているようなのだが、潜った後、どこから顔を出すかわからず、波紋を追いかけながら、写真を撮っていたら、どんどん遠くまで行ってしまった。

 どうやら、食いぶちがなかなか見つけられず、困っているようだ。それで、手当たり次第、あちこち潜ってみているようだ。

 何だか、今、仕事を探している自分のように見えて、ふと、愛着を感じた。そう思うと、紅を差したような頬が愛くるしく感じられるものだ。