日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

近くの不動院まで散歩!


 とにかく散歩に出た。ひたすら歩いた。足が弱ってきた母にはちょっと厳しすぎたかもしれないが、母が行ったことのないところへ歩いて行きたいというので、地図を眺めて、隣町にある「不動院」まで行くことにした。


 ちかごろの母は、ひどく記憶が曖昧になっていて、昨日どこへ行ったと聞いても、覚えていない。今日はどこへ行ったと言うと、一日家にいたのに、どこへ行ったかしらと考え出す始末だ。行ったところも行かなかったところも訳がわからなくなっている。


 行き帰りで、およそ5キロ、2時間ほどの計画で、出かけた。途中、コンビニやスーパーでトイレ休憩をした。母は、スーパーのトイレを利用した後で、「このスーパーで買い物して帰ろう!」とか、「こっちの道へ行ってみようよ?」とか、いつの間にか目的地を忘れている。


 あれこれ、文句を言ったり、励ましたりしながら、とにかく、目的地に着くまで、坂道を上ったり、下ったりと大変だったが、着いた不動尊では、境内に色とりどりのアヤメ類の花が咲いていて、それだけで、何だか救われた気がした。


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