カワウ!
団地の商店街のすぐ横を流れる小さな川で、あまり見かけぬ黒い水鳥が水面に顔を出したかと思うと、また、すぐに頭から潜り、しばらく姿を見せない。ふいに、少し離れたところで、水面に頭を出す。
どうやら、あちこちと餌を漁っているようなのだが、潜った後、どこから顔を出すかわからず、波紋を追いかけながら、写真を撮っていたら、どんどん遠くまで行ってしまった。
どうやら、食いぶちがなかなか見つけられず、困っているようだ。それで、手当たり次第、あちこち潜ってみているようだ。
何だか、今、仕事を探している自分のように見えて、ふと、愛着を感じた。そう思うと、紅を差したような頬が愛くるしく感じられるものだ。