夕暮れ時、茜色の空と白い山を眺めながら、酒を飲む。
世界が何だか不穏な状況の中、ただ耐えて生きている。
ただ、息をしているに過ぎないような気分にさえなる。
何しろ、出かけて誰かと出会うことを極力避けている。
老母は誰かが来るのも介護施設に行くのも嫌だという。
何もかも押さえつけられているように感じるこの頃だ。
眺めるべきは美しい月と空、春の花や鳥、自然の山だ。
花鳥風月に救いを求める他ないように思えてならない。
夕暮れ時、茜色の空と白い山を眺めながら、酒を飲む。
世界が何だか不穏な状況の中、ただ耐えて生きている。
ただ、息をしているに過ぎないような気分にさえなる。
何しろ、出かけて誰かと出会うことを極力避けている。
老母は誰かが来るのも介護施設に行くのも嫌だという。
何もかも押さえつけられているように感じるこの頃だ。
眺めるべきは美しい月と空、春の花や鳥、自然の山だ。
花鳥風月に救いを求める他ないように思えてならない。
木蓮が散り始めると、晩春がきたなと思う。
季節の移り変わりが速くてただ唖然としている。
人類はウィルスに滅ばされてしまうかもしれない。
世界は不安定な黒い雲に覆われている。
町中にある小さな川の小さな滝だ。
ここが、水鳥たちの生きる世界だ。
人には理解できない神聖な場所だ。
汚れてるのは川じゃなくて人間だ。
春分のころ、次第に色づいていくものたちを祝福したい。誰が何と言おうと美しい。淡いピンク色やオレンジ色に輝いている。また、遠慮がちに情熱的な赤い心を開くものたちもある。何があろうとも、自然の摂理のままに、あるべき姿のままに生きる。何の欲望もない、ただ生きている。ただ、できることをして生きているだけなのだ。
白木蓮も辛夷もいいが、
高貴な色合いで、
しかも立派な姿の紫木蓮が好きだ。
散り際もいい。
人の生き様にもヒントを与えてくれる。
あるがままに精いっぱい羽根を広げて、
美しく、鮮やかに生きて、潔く散っていく。
そんなふうに生きたい。