母の日は、母の好きな寿司を作った。いなり寿司、巻き寿司、にぎり寿司などを作った。あまり上手にできなかったが、母が喜べばそれでいい。母に感謝のことばを言って、ワインで乾杯した。
一番目には、妻子、母や兄弟のこと。
二番目には、教え子たちのこと。
三番目には、知り合いのこと。
四番目には、ウィルス感染で亡くなった人々のこと。
身近な人たちのことを思い、
感染した人の苦痛、
亡くなった人の無念、
また、その家族の哀しみを思う。
世界で今、
いちばん大切なことは
有名無名に関係なく、
すべての人の悲哀を思いやる心。
もしかしたら、もう咲いているのではないかと気になって、近所の蓮池に行った。世間では多くの人がストレスを抱え、心を病んでいるようだが、蓮の花は世間に関わりなく、美しく咲いている。これだけで、ぼくの心は十分救われた。
名前はよくわからないが、初夏の花にふさわしい黄色い花が至る所で見られる。黄色は好きな色だ。
かつて、妻の誕生日にはいつも黄色い薔薇を買って帰った。彼女とは、今、離ればなれになっているが、黄色い色を見ると、いつも彼女のことを思い出す。
この花はアヤメ科の一種だろうが、これがまた愛らしい。紫の花も美しいが、黄色い花のほうが好きだ。紫色は高貴ということばが似合う。黄色は可憐ということばが似合う。誰かが言った。ウィルスよりもアイリスだと。
コロナウィルスの感染の終息はまだまだ先になりそうだが、神か仏に祈るほかない。いつか、愛する人、親しい人といつか会える日を楽しみに、美しい花を眺めながら、引きこもり生活を続けている。
一面の緑色の季節 鶯の声が聞こえる
青空に草原の新緑 瑞々しい若葉薫る
暖かさ満ちる五月 少し明りが見える
憂鬱を抜け出す時 夏の気が踊り出る