黄色い花
名前はよくわからないが、初夏の花にふさわしい黄色い花が至る所で見られる。黄色は好きな色だ。
かつて、妻の誕生日にはいつも黄色い薔薇を買って帰った。彼女とは、今、離ればなれになっているが、黄色い色を見ると、いつも彼女のことを思い出す。
この花はアヤメ科の一種だろうが、これがまた愛らしい。紫の花も美しいが、黄色い花のほうが好きだ。紫色は高貴ということばが似合う。黄色は可憐ということばが似合う。誰かが言った。ウィルスよりもアイリスだと。
コロナウィルスの感染の終息はまだまだ先になりそうだが、神か仏に祈るほかない。いつか、愛する人、親しい人といつか会える日を楽しみに、美しい花を眺めながら、引きこもり生活を続けている。