水に映った灯り
毎朝、0度前後の日々が続いている。暦を見ると、5日は小寒だった。なるほど、寒いはずだ。ただし、小寒とは、寒さが少し厳しくなるころであり、20日の大寒からは、一年のうち、もっとも寒さが厳しい季節を迎える。
コロナの感染拡大も止まらない。陽性率もさらに高くなっているそうだ。検査を受けていないため、陽性だとはわからない感染者が市中にたくさんいるということのようだ。
ところで、来月3日は立春、12日は旧正月だ。中国、韓国、ベトナムなどでは、新暦より、旧暦の正月を大切にする。日本もかつてはそうだった。だから、年賀状に「初春」という言葉を使うのだが、本当の春は、やはり、旧正月を過ぎなければやってこない。
コロナが流行する今、春の兆しが見え始める「立春」と「旧正月」がとても待ち遠しく感じられる。神社の境内にあった池に、ほんのり映った灯り、希望が灯っているようだった。見上げれば、竹藪が朝日に照らされて光っていた。