日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

「ボブ・ディラン」ということば!

 「ボブ・ディラン」ということばを初めて知ったのは学生のころだ。


 ガロというグループの「学生街の喫茶店」という曲を聞いて初めて知った。だが、はじめは「ボブ・ディラン」というのが人名なのか曲名なのかも知らなかった。後になって、吉田拓郎などの歌で、アメリカの有名な歌手の名前だと知った。


 そのボブ・ディランが今年2016年、ノーベル文学賞に輝いた。毎年期待されてなかなか受賞できない村上春樹が今年もまた受賞できなかった。今年の場合は、それをはばんだのが、何と作家ではなく、歌手だったというサプライズつきだ。歌手ボブ・ディランが文学賞を受賞したことも驚きだが、この歌手が今もまだ活動しているということも驚きだ。


 「学生街の喫茶店」ということばにはロマンを感じていた。喫茶店で彼女と話していると、窓の外には枯れ葉が待っていた。ただし、彼女の声は聞こえても、枯れ葉の舞う音は聞こえない。そして、彼女とは別れ、時が流れ、人の姿も、通りの様子もすっかり変わってしまった。時が、時代が流れたのだ。


 この歌はカラオケに行ったら、時々歌っている。時が流れて、なおいい歌だなと思う。時が流れても、ボブ・ディランはまだまだ歌っている。時代を超えて彼の曲が流れている!また、将来「ボブ。ディラン」その人は永遠でなくても、この「ボブ・ディラン」ということばは本当に永遠に残り、流れ続けるような気がする。


学生街の喫茶店


作詞:山上路夫
作曲:すぎやまこういち
唄:ガロ


君とよくこの店に 来たものさ
訳もなくお茶を飲み 話したよ
学生でにぎやかな この店の
片隅で聴いていた ボブ・ディラン
あの時の歌は聴こえない
人の姿も変わったよ
時は流れた


あの頃は愛だとは 知らないで
さよならも言わないで 別れたよ
君と



君とよくこの店に 来たものさ
訳もなくお茶を飲み 話したよ
窓の外 街路樹が美しい
ドアを開け、君が来る気がするよ
あの時は道に枯れ葉が
音もたてずに舞っていた
時は流れた


あの頃は愛だとは 知らないで
さよならも言わないで 別れたよ
君と 君と……

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