日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

モミジバフウ

 このところ、買い物以外、どこへも出かけていない。
 今日は歩いて5分ほどのところにあるドラッグストアに出かけた。モミジバフウの並木道を歩いて行くのだが、見上げると、モミジバフウの葉っぱに黄色や赤色のものが少し目立つようになっていた。小山があって、うっそうと木々が茂っているのだが、中からツクツクホウシの鳴き声が聞こえてきた。
 旧暦で8月半ばも過ぎて、これからいよいよ秋も半ばを過ぎて、明日は秋彼岸の中日だ。それでも聞こえて来たツクツクホウシの声に何か違和感を感じた。天気予報を見ると、神奈川県は明日32度になるそうだ。何か季節がずれているようでならない。

最近の料理9/21


 ここのところ、不眠症で、毎朝2時間程度寝ただけで過ごしている。
 食事はちゃんと作って母と食べているが、母はどんどん少食になっているので、いろいろ工夫している。
 カレー、焼きそば、焼き鳥などを作っている。カレーは数日使う。カレーうどん、カレーそばなどにして食べている。


雲よ!


 今日の空、雲の名前は知らないけど、ふわふわとした雲を見ていると、子どもの頃のことを思い出す。


 高校生のころ、団地に住んでいたが、団地の裏の小山に登り、団地を見下ろすと、いくつもの棟がマッチ箱に見えた。
 ぼくはその中の小さな箱の中のマッチにすぎない。そう思った時、ふと、芥川龍之介のことばが蘇る。


「人生は一箱のマッチ箱に似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である」


 それから、小山の上の草原に寝っ転がって、空を見ると、漂う雲が流れている。それを見ていると、また、山村暮鳥の詩句が思い浮かぶ。


「おうい雲よ馬鹿にのんきさうぢやないか」(山村暮鳥)


 のんきに流れている雲に比べて、当時のぼくは人生を急ぎすぎていたように思う。劣等感や、いろいろな挫折の中で、自己嫌悪を何度も味わっていた。
 のんびりと雲を眺めていて、わけもなく涙を流したものだ。

朝5時頃の月!


 17日の朝10時頃起きてから20日の朝10時まで、およそ72時間の間の睡眠時間はトータルでほぼ6時間ぐらいだ。
 この三日間、不眠症が続いていて、毎日夜が明けてから2時間ほど寝て10時頃起きる生活を続けている。
 昼間はだいたい仕事に出るか、別の用事で出かけている。それでも体力的には何とか持っている。ただこんな生活をしていては行けないということはわかっている。
 それでも、眠れないのだ。おかげで、先日は朝5時頃、次第に青くなっていく南西の空に、電線の向こうだが、西に傾いていく下弦の月を見ることができた。

青空に蜘蛛!


 銀杏並木の歩道を歩いていると、
 銀杏の木の枝の間に広がる青空、
 その空間に蜘蛛が浮かんでいた。


 青空には白い羊雲が漂っている。
 その白い色のほんわりした姿の、
 のどかさに癒やされて涙が出る。


 秋の日のただ穏やかで柔らかい、
 日差しの中を豊かに満喫できる、
 こんな日のあることに感謝する。


 人生という道の路傍に咲く花や、
 何気ない瞬間の光景を切り取り、
 穏やかで小さな幸福を見つける。