八風吹不動!
八風吹けども動ぜず(はっぷうふけどもどうぜず)。
八風とは「利衰毀誉称譏苦楽」。
利とは得すること。
衰とはおとろえ、よわくなること。
毀とはこわれること、きずつくこと。
誉とはほまれ、よい評判をたてること。
譏とはそしり、せめること、また非難すること。
苦とはにがく、くるしいこと。
楽とはたのしいこと、らくなこと。
生きていれば、これら八つの風が吹いて、心身を苦しめられる。
時に、喜ばしい風が吹いて、有頂天になり、
時に、辛い風が吹いて、堪えられなくなり、
時に、優しく吹いて、心を慰められることもあり、
時に、激しい風に吹き飛ばされることもあり、
だが、どんな風が吹こうとも、決して心を動揺させない。
喜び過ぎず、怒り過ぎず、悲しみ過ぎず、楽しみ過ぎないこと。