日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

反骨精神!

 高校生の時、「わたしは東京大学の出身だから、こんな学校にいるのはおかしい。もっと上の高校にいくべきだ」などと愚かなことを言う先生がいた。ぼくは学歴を笠に着て威張るその態度に腹が立った。言うまでもなく、他の生徒からも、それに、多くの先生からも嫌われていたようだ。
 ところで、ぼくは小さい頃、プロ野球では、ジャイアンツファンだった。ただ、強さに憧れていたのだろう。だが、地元にはライオンズという球団があって、親兄弟も周囲もみなライオンズファンだったから、大変だった。深夜、こっそりとラジオでジャイアンツの中継放送を聞いたりしていた。
 だが、いつからか、自然とライオンズファンになってしまった。もしかしたら、そうならざるを得なかったのかもしれない。バスの中でジャイアンツを応援するような言葉やライオンズをけなすような言葉を吐けば、周りから睨まれるのだから、仕方なかったようにも思う。
 いつだったか、ジャイアンツの球団オーナーが「ジャイアンツが強くなければ、プロ野球が廃れてしまう」というような内容の発言をしていた。それを聞いた時、仕方なくジャイアンツファンを止めたぼくが、本心から嫌いになって、とうとうアンチジャイアンツとなってしまった。
 今でもそうだが、威張る人、自信過剰の人が好きになれない。いや、苦手と言ったほうがいいかもしれない。そして、今でもライオンズファンであり、アンチジャイアンツである。それから、学歴主義者や拝金主義者は相変わらず好きになれない。ただし、「嫌い」という言葉はできるだけ言わないようにしている。好きになれないのである。
 もう一つ思い出すことがある。社会人になったとき、先輩から「おまえには反骨精神がある。失わないようしろ!」ということを言われたが、当時は権力を持った人や流行に対して強い反発を感じていた。最近思うことだが、権力者の中には、自分を尊敬しない者は容赦しないという姿勢の人がいる。金持ち優先で、庶民の気持ちもよく知らない政治家などもいる。こういう人たちがどうしても好きになれない。

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