日々是好日

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

秋刀魚!

 先日、スーパーで焼き秋刀魚を買ってきた。一尾200円だった。秋刀魚を食べながら、ふと、中国で食べた秋刀魚を思い出した。


 勤めていた日本語学校の近くに24時間営業のスーパーがあって、その店の前に屋台があった。店先にニラや、シイタケといった野菜や秋刀魚等が並べてあって、好きなものを選んで焼いてもらうのだ。簡易テーブルとイスも設置されていて、スーパーで瓶ビールの「海珠ビール」(日本円で50円ほど)を買ってきて、飲みながら、焼いた野菜や秋刀魚を食べていた。


 ぼくは毎晩のように、夜11時ごろになると、学生たちといっしょに、ここで、ワイワイと騒ぎながら、ビールを飲み、焼き秋刀魚を食べていた。4元ぐらいだったと思う。日本円にすれば60円ぐらいか、それがとにかくおいしかった。


 日本にいた時、ぼくは魚が嫌いで、めったに食べることはなかった。それがこの店でいっきに好きになったのだ。その後、仲間と中国にある日本料理店に行って、焼き秋刀魚を食べたこともある。20元(300円)だったが、おいしくなかった。何だろうか、原因はわからないが、秋刀魚は屋台に限るという言葉が自然に出てきた。


 秋刀魚と言えば、今日、9月10日、目黒で秋刀魚祭りをやっている。落語の「目黒の秋刀魚」にちなんでやっているらしい。殿様が狩りに出て、いい匂いに誘われ、百姓家で食べた秋刀魚が忘れられず、その後、お城で料理人たちが、房州から取り寄せた秋刀魚を料理して出したがおいしくない。殿様が「さんまは目黒に限る」と言ったという話だ。


 最近、秋刀魚が不漁だという。朝鮮や中国が乱獲していて、秋刀魚が減っているからだとも、また、温暖化のせいで、秋刀魚が南下して来ないからだとも言われている。そのうち、食べられなくなる日が来るかもしれないという。残念な話だ。

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