地震雷火事親父!
数十年前まで、「地震雷火事親父」という言葉があった。つまり、日本人の怖いものは、第一が地震、第二が雷、第三が火事、そして第四が親父ということだった。
今はどうだろうか、いちばん怖いものはテロだ。二番目に地震、三番目に火事、四番目にはお袋か?このランキングの中に、本当の意味の「怖い親父」、言い換えれば、いい意味の「怖い親父」はいない。
いい意味での「怖い親父」は少なくなった。ぞっとするような怖い親父はいる。DVの親父だ。子供を傷つけたり殺したりする犯罪者だ。ライオンの親が子供を谷に突き落とすように子供を強く育てる本当の意味での怖いおやじはもういない。
つくづく思う。自分がそういう意味でいい親父だったろうかと、教師として学生のために怖い親父であったろうかと。そんな親父や教師をたくさん見てきているのに、今は忘れている。
亡き父親や先輩教師を思いながら、つくづく思う。本当の意味でのいい意味での「怖い親父」になりたい。時代遅れでもかまわないと。