雨に濡れたムクゲはそれなりにいいものだが、例年だと、残暑の9月という常識が覆されたように、雨が降り続いて、少し寒気がするのはちょっと困ったものだ。天気予報によれば、来週半ばまで、雨は降り続くらしい。いったい、四季が狂ってしまったのかと思ってしまうほど、涼しい。

　この降り続く雨は所謂「秋雨」なのだろうか。秋雨とは何だろうか、調べてみたが、辞書によって少しずつ違うので、わかりにくい。あるサイトには、9月中旬から10月中旬にかけて、降る長雨とあるが、また、あるサイトでは、8月中旬から10月ごろまでとある。

　また、秋雨前線ということばがあるが、これは、立秋の後、大陸から南下してきた冷たい高気圧と、列島から南に退いた真夏の高気圧とがぶつかり合って、できた前線だということらしい。この前線による長雨が秋雨ということのようだ。

　その意味で言うと、今年8月に降った長雨も、秋雨前線によるものだそうで、どうやら、今年は少し早い秋雨だったということだろうか。そして、9月に入って、すぐ、またもや、その秋雨前線が列島上に停滞し、長雨をもたらしているということか。

　この前線のせいで、気温も一気に下がった。8月下旬の5日間は最低が25度、最高が35度ぐらいあった。それが、昨日、今日と雨続きで、今朝は17度、昼過ぎても20度前後。もう扇風機は要らない。長袖が必要なくらいだ。この落差は大きすぎる。

　この時期、例年なら、残暑の中、台風が来て、自然災害も起こりやすい時期だが、今のところ台風は来ていない。しかし、アメリカでは大雨による被害が発生しているということで、やはり、世界的に異常気象による災害が起きているようだ。

　今年の秋雨前線は、立秋から10月まで何度も発生するのかもしれない。異常気象は「例年はこうだ」という常識をひっくり返すもののようだ。これから、どうなるのかわからない気象だが、被害が大きくならないことを祈るばかりだ。