日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

ワルナスビ


 きのう、「六月の花」というテーマで、撮りためたいくつかの花を載せたが、そうすると、今日から載せる花の場合、テーマはどうすればいいのかと迷ったが、すぐ気づいた。特別思い入れのある花の名前をテーマにすればいいのだ。


 さて、今日のテーマは「ワルナスビ」。数年前、団地の入り口にあるサツキの生け垣の中から発見した。おかしな形で、おかしな名前の花だ。以来、毎年、今頃になると、同じ場所で、そろそろかなと思い、探している。案の定、今年も先日、生け垣の中、こっそりと咲いているのを見つけた。


 この花、ナス科の花だそうだが、抜こうとすると、茎や葉にトゲがあって、痛い目に遭うらしく、悪さをするナス科の花ということで、ワルナスビと呼ばれているそうだ。図鑑には環境省の要注意外来生物リストに指定されていると書いてあった。


 それでも、雄しべは1.5㎝ほどの可愛いバナナみたいな格好をしている。初めて見た時は本当に不思議で、可愛いものを見たという思いだった。しかし、触ったら、本当に痛いらしく、痛い目に遭えば、名前の由来も納得すると図鑑にある。


 「きれいな花にはとげがある」ということわがあるが、可愛い花も同様だろう。何であれ、「きれいなもの」「かわいいもの」には、一概には言えないが、人を傷つける側面がある。痛い目に遭って初めて納得できることなのかもしれない。


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