日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

ポケモンGO日本上陸

本当におそろしいことになった。1957年、大宅壮一の唱えた「一億総白痴化」がいよいよ世界に広がるときが来た。


テレビの普及によって生まれた「テレビっ子」、そして、漫画によって生まれた画像、映像の重要化。教科書や本の中にも当然のように絵が増えた。絵のない本なんて本じゃないという世代も生まれた。さらに、アニメ文化により、映像社会が完成し、ゆるキャラ等サブカルチャー的なものが世界を席巻した。かわいい文化などもそれを応援した、アニメやアイドル等が大好きな人たちがそのまま大人へと成長していった。


そして、最終章ともいうべき時が来た。人類皆子供化時代、大人も子供も老若男女、誰もかもが遊ぶことに夢中になる時代が来た。仕事よりも勉強よりも周りの人のことよりも、とにかく画像と映像とゲームなのだ。子供たちはゲームとともにゲームのように成長している。そして、文字文化が廃れていく。精神的文化後退が進んでいるような気がする。


そこまで言う必要などないという人たちもいるだろう。しかし、テレビの普及による「一億総白痴化」からおよそ60年がたつ今、大人の幼児化は間違いなく進んでいる。大気汚染や食料不足の不安より、人類の精神的後退のほうが恐ろしいと考えるのはわたしだけだろうか。

おいあくお

どこで見たのか忘れたが、若いころ見ていいなと思った言葉「おいあくお」


意味はこうだ。


「おこらず!」
「いばらず!」
「あせらず!」
「くさらず!」
「おこたらず!」


この五つのことばの頭の文字を取ったのが「おいあくお」だ。
これさえ、唱えていれば、世の中何とか無事に生きていける、そう思った。
以来、簡単ではないが、これを努力しているということだ。


逆に言えば、私の嫌いなやつは、怒るやつ、威張るやつ、威張るやつ、焦るやつ、腐るやつ、怠るやつなのだ。


さて今日も怒らず、いばらず、あせらず、くさらず、おこたらずに、一日過ごせただろうか。これだと「五省」ということになるだろうか。でもこれだけできれば、しっかりとした人間になるはずだ、それができないから、今の自分があるのだと思う。


ただ理想は持ち続けるべきだ、そう思って自分を慰めている。

この後すぐ!

テレビを見ていてよく聞く言葉「この後すぐ!」

今日、8時52分ごろ、「~(番組名)はこの後すぐ!」という言葉を聞いてから、8分後にその番組が始まった。


「この後すぐ」ってどのくらいの時間なんだろうか?疑問に思った。


以前、私の知り合いの中国人が「すぐ行きます」と言って、1時間後に来たことがあった。その人にとって、「すぐ」は1時間以内なのだ。もしかしたら、中国人と日本人の「すぐ」という言葉の概念が違うのかと思ったものだ。


ところで、みんなに問いたい。


「8分」は、日本人にとって「すぐ」という概念に属するのだろうか?


もしそうなら、このテレビでよく聞く「この後すぐ」は当たっている。


だが、私にとって、8分は長いと感じる。


さて、みなさんはどうなのだろうか?

草船-後退する人類-

「日本人の起源を探る国立科学博物館(東京)のチームが17日、台湾からの渡来ルートとみられる3万年前の航海を再現するため、当時を模した2隻の草舟で沖縄県与那国島から約75キロ東方の西表島に向けて出航した。」(NHKニュース)


この結果は失敗に終わり、再挑戦することになったそうだが、このニュースを見て、いろいろ考えた。

3万年前の人類は確かに草船のようなもので渡来したはずだ。たとえ、現代人にできなくても、当時の人たちは、何らかの知恵を使って可能にしたのだ。だから、現代がある。


ふと思う。もしも、2万年後の人が21世紀の人のことを想像したら、どうなるだろう。21世紀の人にはできて、2万年後の人には難しいことがあるにちがいない。


短い期間で考えればわかる。次の計算が暗算でできるだろうか。


「39+24+37」


これは誰でも簡単にできる暗算だ。だが、数十年後の社会ではできない可能性がある。それはコンピュータや電卓に頼り過ぎて、簡単な計算もできない人が多くなるということだ。実際に、最近、ある人に「39+24+37」はいくらかと聞いたら、その人は、「ちょっと待って!」と言って電卓を叩きだした。この人は未来人の先駆けのような人なのかもしれない。


現代人にできなくて、数年前、あるいは、3万円前の人にできたことがたくさんあったのではないかということだ。


我々人類は進歩している。しかし、後退している一面もあるのではないか。

はまったら抜けられない!

昔あったテレビコマーシャル!

「やめられない!止まらない!」というお菓子の宣伝、けっこう恐ろしいが、最近もっと恐ろしい宣伝がある。


「はまったら抜けられない」という恐ろしい言葉で誘うゲームの宣伝!

さらには、不気味な世界に没入して抜けられないでいる中年の男、周りの空気からは完全に離脱している。そんな男を見せて、恐ろしいほど夢中になるゲームだという。


麻薬にはまって抜けられない人たちと何ら変わりない。危険ドラッグとあまり変わらない。周りのことを無視してしまう。運転中にゲームをしていて、事故を起こしてしまうとか、人にぶつかり、けがをさせるとか、突然わめきだして、周りを驚かせるとか、ゲームにはまって、仕事に出られなくなるとか、大学生が学業を忘れてゲームにはまるとか。


麻薬以上に恐ろしい世界だ!若者諸君決してテレビコマーシャルにそそのかされるなかれ!競馬、競輪の宣伝もそうだ。そこには華やかな楽しい世界などない。地獄が待っているだけだ。恐ろしい宣伝に惑わされないでほしい。