日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

晩秋!

耳をすませば、秋の公園に家族の笑顔がはじける。
目を凝らせば、小さな虫たちの合唱が目に見える。
枯れ葉散るこの季節には素敵な思い出が多くある。


同時に、枯れ葉のように死を選んだ友を思い出す。
友は謳歌すべき青春を悲観し、未来も見通せずに、
ぼくが目を離した隙に自分の部屋で自ら縊死した。


あの時、ぼくは彼を死なせたのはぼくだと悔いた。
式の時、彼の顔に涙を落とし、棺桶に押し込んだ。
詩を書き、歌を歌った友人の歌声が今も聞こえる。


ぼくは常に懺悔している、何もなしえない自分を。
死なせた友を想い、救えなかった子供を思っては、
今年も濃密な晩秋、懺悔の晩秋がまたやってきた。



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