日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

内食・中食と消費の冷え込み!

 レストランや飲食店で食事をするのを外食(がいしょく)というが、それに対して、食材を買って帰り、家で調理して食べるのを「内食(うちしょく・ないしょく)」というらしいが、こんなことばがいつごろからか言われるようになったのだろうか。おそらくバブルが崩壊して、外食を控える人が増えたころからだろうか。


 さらには、外食と内食の中間的な食事ということで、弁当、あるいは調理済みの総菜など、家庭外で調理されたものを、家に帰って、温めるなどして食べる「中食(なかしょく・ちゅうしょく)」という言葉も、いつごろからか、言われるようになった。一人暮らしの人が増えたせいだろうか。一人暮らしの老人など、こういう傾向が強いように思う。


 ふと自分の場合を考えてみた。確かに、1990年代中ごろまではけっこう外食の回数も多かった。以来、外食は控えるようになったが、この十年を見ると、何とか出費を減らそうとして、一年350日ぐらいが内食だ。外食と言えば、一ヶ月に一度の回転寿司か、一年に数回、知り合いや友人と飲食に出かけるぐらいだ。中食と言えば、時々、コンビニのおにぎりを買うぐらいで、スーパーの弁当など買う気にならない。うちで作ったほうが安上がりだ。おにぎりにしても、ときどき、自分で作って持って出かけることもある。


 中食と言えば、夜遅くスーパーに行くと、弁当が値下げしていて、それを買って帰る人も多いという。パック詰めされた寿司など、値下げシールを貼る店員の周りに人が群がり、貼られるそばから買い物かごに入れられる様子を何回か見たことがある。安い弁当の棚だけが空っぽというのもよく見かける。低収入の人が増え、老後の不安などが高まる今日、内食と値下げした弁当に人が群がる世の中、消費は今後もさらに冷え込むことだろう。

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