盛春を待つ
季節の挨拶文、調べて見れば、手紙では次のように書くそうだ。
二月、晩冬の頃、向春の候、立春の候、春寒の候、余寒の候
三月、早春の候、盛春の候、浅春の候、春風の候、春暖の候、軽暖の候
手紙を書く習慣がないのでよくわからないが、今はこの余寒の候らしい。だが、体感的には早春の候というのがぴったりなように思う。
ともあれ、盛春の候が待ち遠しい。例年だと、我が町の区役所に紅白の梅の花、玉縄桜、河津桜が咲いているのだが、24日の時点では、まだ蕾が多かった。
春の足取りはずいぶんゆっくりだ。何もかもがいつもと違うようだ。季節の移り変わりも、コロナによる生活の変化もそうだ。
ところで、24日は忘れられない日になりそうだ。ロシアが戦争を始めた。複雑な背景があって、簡単に終わりそうにない。
世界は不穏な空気に包まれている。植物の春は間もなく来るのだろうが、世界の春は遠ざかったように思う。