密
「密集、密閉、密接の三つを三密というが、今年の漢字はもしかしたら、『密』になるのではないか?」
30日の夜、ここまで書きかけて、そのままに放置して寝てしまったのだが、1日夜のニュースで、今年の流行語大賞が、「3密」になったというのを見て、ここでも、やっぱり、コロナ関係なんだと思うと、悲しく辛い気分になった。
今年の漢字は12月14日に清水寺で発表されるというが、予想では、「禍」「密」「病」「疫」などが上位にあるそうだ。また、オリンピックの「金」ならぬ、細菌の「菌」も選ばれそうだ。そんな漢字が採用されるのは嫌だが、もし、選ばれて、暗い年だったことを確認させられたら、辛い気分に油を注ぐようなものだ。
ぼくはこんな時だからこそ希望を捨てないで欲しいと願って、漢字検定協会に「希(のぞみ)」という漢字を応募した。もちろん、これが採用されるということは期待していない。
そんなことを考えながら、明るいニュースを期待したいと思っていたら、ふと、もう一つ、漢字を思いついた。ワクチンを期待して「待」つというのもいいのではないか。
30日深夜、西に傾いた月は少し欠けていたようだが、まだまだ十分に丸い月だった。丸い月によい年末が迎えられますようにと願った。そういえば、今年の年末30日はまた満月になる。仲冬の満月だ。気持ちよく満月が見られることを期待しよう。
さて、第三波の押し寄せる中、忘年会もなく、少し暗い気分だが、これから、一ヶ月、小さくてもよいから、希望を忘れず、2020年の年末を迎えよう。