鬼が出るか蛇が出るか!
ぼくは12年前、ここへ引っ越して以来、新幹線に乗っていない。9年前に法事で九州へ行って以来、飛行機にも乗っていない。この12年間、旅館もホテルも利用していない。三月以来、電車もバスも必要な時以外乗っていないし、料理店にも入っていない。今更、GoToキャンペーンと言われてもどこかへ行こうとは思わない。
ただ、沈静化した日本経済の活性化を考えれば、人々が移動したり、旅先で食事したりすることは必要なことだろう。それに、旅館やホテル、旅行代理店はこのキャンペーンを大いに歓迎していることだろう。また、これをチャンスと思って、高い旅館に行こうとする人も大勢いるだろう。
しかし、東京都には今第二波が来ていると言う専門家もいる。今の状況じゃ、東京からどこかへ行こうなんて考えられないという人も、また、東京から旅行に来て欲しくないという地方の人も多いだろう。旅館やホテルは、感染予防対策を十二分に準備して迎えるだろう。だが、それでも心配する気持ちは拭えないだろう。
ふと、思うことがある。政府は、GoToキャンペーンの結果、クラスターが発生しても、それを仕方ないと考えているのだろうか。その場合でも乗り切る自信があるのだろうか。いや、もしかしたら、「鬼が出るか蛇が出るか」というような実験でもするつもりなのだろうか。これで、もし、本当にクラスターが発生し、死者でも出たら、このキャンペーンは絶対に許されるものではないだろう。