太宰治の忌日、桜桃忌はもう過ぎたが、このところ、スーパーで「サクランボ（桜桃）」をよく見かける。おいしくて栄養のあるものなのだろうが、高すぎて手が出ない。

　おいしくても、値段の高いものは最初からあきらめている。

　エビ、カニはその代表だ。食べたいと思ったことがない。

　高値の花とでもいうのだろうか。届かないものには最初から興味を持たない。

　マドンナのような女性もそうだ。最初から諦めている。

　手の届かない物を手に入れようとする事が不幸の始まりだなどと何となく思っている。