北方領土!
今月15日、安倍首相はロシアのプーチン大統領を山口県に迎えて首脳会談をする。この席で、北方領土問題に何か進展があるのだろうか。
以前、テレビで見たのだが、日本から見れば、北方領土を返還せよと言うが、一般のロシア人たちは、この四島はもともとロシアの土地なのだという教育を受けていて、彼らから見れば、「返す」ということ自体間違っているそうだ。今、プーチン大統領が一島でも日本にただで引き渡すようなことがあれば、大統領の支持率は一気に下がると考えているらしい。
一方は返還と言い、一方は返還とは言わない。ただで渡すなど考えられないという。歴史認識に大きな違いがあるようだ。歴史認識は教育が作る。竹島問題でも、尖閣諸島の問題でもそうだが、教育の力は大きい。教育が国民を動かしているように思う。かつての日本もそうだった。日本は神の国であるという教育を徹底したことで、日本軍は「神風」となった。
今、領土問題について考えようとした場合、どの国も自国に有利な教育をしているように思う。太平洋戦争末期、日本の敗戦が濃厚となった時に、どさくさ紛れに四島を奪ったことをロシア人たちは忘れている。これでは、一島だってただでは戻らないだろう。おそらく、二島返還あるいは共同開発と経済的な何らかの代償を支払うことになるのだろう。