夢
夢のように過ぎていく日々。近ごろ、これまでの人生は夢の中の出来事だったのではないかと思えてしかたがない。
よく見る夢は、奇妙なものが多い。最近知り合った人とどこかへ行ったかと思うと、突然、昔の職場にワープしたり、昔の知り合いや死んだ家族や友人たちが出てきたりする。かと思えば、異国にワープして、そこにも兄弟や友達が出てきたりする。そして、奇妙な共同生活が始まり、おかしいなと思っていたら、目が覚める。
奇妙なことばかりの、やっぱり夢だったんだと思うような夢は何度も見たが、反対に、これは現実に違いないというか、これが現実なんだと思うような夢も見る。目が覚めたら、ひどく気味悪く、それが夢か現実か判別できないこともある。現実だったらいいのにと思うものものや、現実だったら恐ろしいと思うものもある。
どうにも判別できないような夢の世界と、実際に今、現実だと思っている世界と、どこが違うのか?そんなことを考えていたら、「生きる」という映画が頭をよぎった。ぼくは「夢」か「現実」か、よくわからない「今」を生きている。