流れ去る時
この数週間、ほとんど同じ場所を散歩している。見るものはいつも同じだ。川を覗けば、いつもカルガモを探している。今日も元気だろうかと眺めている。
話をする相手は、母を除けば、スーパーの店員か、郵便局員か、隣人ぐらいだ。それも事務的な会話か、挨拶程度。何だかつまらない生活が続いている。
しかし、だからといって、どこかで外食したり、遠いところへ旅行に出かけたり、人に会いに行ったり、会食したりする気分はまったくない。
世界はどうなってしまったのか。コロナ禍、ウクライナ危機、グローバル世界の縮小、2020年の正月がずいぶん昔の話になってしまった。
平成も昭和も、今は昔の時代、時代は流れ、まったく異なる時代となった。コロナ禍によって、何もかもが遠い昔に流れ去ってしまったようだ。