日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

睡蓮の美!


 七日、東京における一日の新型コロナ感染者数が920だったそうだ。再び緊急事態宣言が出されそうだ。多くの人が不安を抱いていることだろう。特に飲食店の人は大変だろう。だが、ぼくの場合、昨年以来、交通費も飲食費も節約して、生活している。宣言が出ても出なくても、生活が変わることはないだろう。


 ところで、できるだけ金を使わない、「心の贅沢」といえば、何だろうか。ぼくの場合、「散歩」だ。そう思って、昨年から、ほぼ毎日のように、歩いている。母の認知症を遅らせるために一緒に歩くという意味もある。できるだけ乗り物に乗らないで歩く。いつも、「買い物に行く」「富士山を見に行く」「季節の花を見に行く」などといった目的で出かける。


 ところで、先月あたりから、気になっているのが、睡蓮だ。これまで何度か、「睡蓮の花を見に行こう」と言って出かけたが、いつも「まだまだだね」と言って、でがっかりして帰ってきた。それが、先日、ようやく色鮮やかに咲いているのを見ることができた。花だけではない。池に映る姿も美しかった。


 ずいぶんと癒やされた気がした。それと同時に、何故、この花にはこれほど人を癒やす力があるのだろうかと考えた。芸術作品や都会のネオンや公園の美しさといったものも美しい。だが、何かが違う。新しいもの、人が作ったものとは違う。それはより自然に近い点だろうか。時間や空間を超えた美しさがあるように思う。


 言い換えれば、「普遍の美」というようなものか。例えば、山や川、夕景、日の出、地平線等などだろうか。そうしたものには、どんなものもかなわない美しさがあるようだ。のんびり、草花や野鳥や水鳥を眺めて、静かに暮らしていられたら、それでいい。ただ穏やかな気持ちで毎日暮らしていたいと思った。


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