日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

貧困!

 小さいころ、父のお下がりの時計や服を兄が使い、さらにそのお下がりをぼくが使った。サッカーを始めたころ、シューズも兄の使い古しをぼくが使っていた。その使い古しを弟が使っていた。早稲田大学に入りたいと言えば、そんな金はないと言われた。熟に通う金もなかったし、新しいおもちゃも買ってもらえなかった。それが普通だった。


 最近、ニュースで聞く所によると、最近、ぼくの子供時代と同じような子どもが貧困生活の子供として、テレビなどで、貧困な家庭の子どもたちとして、報道され、これでは子どもの成長に影響を与えるとして注目されている。昔はみんな貧乏だったが、多くの人が中流階級になり、そしてバブル崩壊以後、裕福な人と貧しい人の差が大きくなっているようだ。


 以前、わたしが担当するクラスで成績がいちばんいい女子高校生の家に家庭訪問すると、父親はいなくて、母親はパチンコに行っているという。だが、その子は本当によく頑張っていた。貧しさの中でこそ、力強い子供たちが育つという考え方もある。蛍の光や雪の灯りで勉強するような環境で頑張る子供たちにこそエールを送りたいと思う。


 贅沢になれた中で、過ごす人たちは貧しさを知らない。カップ麺は400円ぐらいかなという首相にはあきれる。庶民の中でも最低の暮らしをしている人たちの生活を知っている人こそ、首長たりうると思っている。先日、ぎりぎりの生活をしている人の月収が少ない時で20万という話をしていたが、我が家も少ない時は20万円だ、そんな生活をしている人の気持ちもわかってくれる首相であってほしいと願っている。

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