枯れ木!
近所を散歩しながら、並木を見上げると、桜の木の葉はほぼ裸になったが、モミジバフウの葉はまだ少し残っている。同じ種類の木でも少しずつ違った個性があるようだ。
中国の朱自清のエッセイに「忽忽」というのがある。あわただしいと言う意味だが、中に「木々が枯れてもまた春には花を咲かせる。だが、人の時間はあわただしく過ぎて行って、枯れた後、また花を開くことはない。」ということばがある。
ぼく自身、枯れて行っている。もう一度花開くことがあればと願いながら、それはないのだ。素直に人生の冬枯れを迎えるほかない。