日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

落ちた山桜の実!


 桜の木の下の歩道を歩く。コンクリートの上に、黒い実が固まって落ちていた。周囲にもあちこち落ちている。

 黒い実ということは山桜の実だろうか。踏み潰されて、ぐしゃっとなった実も、まだ潰されずに光っている実もある。

 この道を歩こうとすると、どうしても踏み潰さなければ歩けない。靴底に黒い実がくっつくのが気になって、用心しながら歩く。

 この実たちは人に踏み潰されることが宿命なのだろうか。落ちた実のつぶつぶが生命の卵のようにも、生命の運命のようにも見えて、あわれを感じた。

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