時流!
ばってん、いくら俺がもがいても、やっぱり時勢は流れていきよる。こらぁどういうこつか?そん中で俺ァもがきながら流されて行きよる。一方にゃまた、楽々と時流に乗って先頭ば切って行きよるもんもある。一体こらぁどういうこつか。/『木下順二戯曲選Ⅰ』
いくら自分がもがいても時勢の流れについていけない。一方では、たしかに時流に乗っかって時代の先頭を行く人がいる。
それは真実だ。世界はそうして流れている。だけど、ぼくにはどうでもいい、ぼくは自分の波に乗っかっているだけだ。
時流はどういう方向へ向かおうとしているのか知らないが、どうもおかしな方向に思えてならない。そういう時流なら乗る必要もない。
ポケモンGOや、着ぐるみに大人が夢中になる時代、自己中心的な政治家たちが世界を牛耳る時代に流される気などない。乗っかろうとも思わない。
時代は勝手に流れていく。ぼくもいつの間にか流されているような気がする。だけど、そんなのに流されてたまるかとも思う。ぼくのありのままに生きて、己の主張をたどたどしくても、つぶやくほかはない。