日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

百日紅!


百日紅が咲き始めた。



森鴎外『小倉日記』に次の記事がある。


(明治三十二年九月)十九日。北方騎工兵營を看る。夕より雨ふる。庭前の百日紅尚盛りに開けり。客ありて曰く。


 森鴎外(1862年2月17日~1922年7月9日)は1881年、19歳で、東京大学を卒業。1899年(明治32年)6月、陸軍軍医に任ぜられ、同月、小倉の第二師団軍医部長に任ぜられる。軍医と作家という二足のわらじを履いていたことがもとで、左遷されたと言われている。1902年3月東京に戻るのだが、その2年10ヶ月の間だ日記にが、「小倉日記」だ。
 小倉に赴任した最初の住居が今も鍛治町に残っている。鴎外旧居を訪れると、今もその百日紅がある。今、ぼくが住んでいる団地で、バス停に行く途中、毎日のようにこの百日紅を眺めている。まだかまだかと待ち焦がれている。それがようやく咲いたのだ。


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