変身!
年老いて、かつての姿も記憶も
失ってしまったとしても母は母!
ただ心配なのは、
悲しい記憶だけが残ることだ。
どんなに変わってしまっても、
母は母であることに変わりはない。
ぼくがどんなに変わっても
ぼくがぼくであるように。
ふと思い出すのはカフカの変身!
目が覚めると、巨大な虫に変身したという。
虫は、突然、違う人間に変わったことで、
家族から疎外されていく姿ではないか?
人はいつ変身するかわからない。
その時、変身した姿にいら立つことはない。
人の自然なのかもしれない。
脱皮するように人は変身するのだ。