年末のテレビ!
このところ、テレビからスポーツやドラマが少なくなって、トーク番組と歌番組が増えた。年末の総まとめ的な番組も多い。「年末」という非日常な期間ということだろうか。一年を区切り、その一年という過去の365日を反省したり、未来を展望したりするという意味では確かに貴重な時間だ。
しかし、そういう反省や整理、そして未来への展望は静かに行いたいものだ。だから、このところ、テレビを消している時間が多くなかった。テレビをつけている時は、ニュースやNHKの教養番組を見ることが多い。
ニュースを見ていても、相撲界のニュースは聞き飽きた。相撲は、貴乃花が横綱になる以前はよく見ていた。千代の富士のころが最高におもしろかった。だが、貴乃花以後はあまり見なくなった。そして、今回の事件で貴乃花親方が奇妙な行動していっるのを見て、ニュースの相撲さえ見たくなくなった。
以前、筑紫哲也の文章にこんなのがあった。
「受け手=視聴者は確かにテレビをよく視るが、それを俗悪なしろものだと思っている。一方、送り手=製作者たちは、俗悪だといいながら受け手たちがもっとも好んでみるのは俗悪な番組であることを見せ続けられて、視聴者を内心では軽蔑している。」
そう、視聴者がもっとも好んでみるのは、俗悪だと思う番組だという。製作者もそれを知って、内心視聴者を軽蔑しながら、俗悪な番組を作り続けているというのだ。番組制作にかかわってきた筑紫哲也氏が言うのだから、結構的を得ているのだろう。視聴者はどうすればいいのか考えなければならない。