日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

テレビコマーシャル

 テレビコマーシャルを見ていて、何か嫌悪感を催させる宣伝が多いように思う。特にゲームの宣伝と携帯電話会社の宣伝が嫌で仕方ない。それに派手な宣伝も多い。


 宣伝と言えば、昔、大手広告会社に勤めていた親戚がいて、彼が言うには、宣伝は視聴者に「何なのだ、これは!」と思わせればそれでいいのだと。また、コカ・コーラの宣伝なんかはサブリミナル効果を狙ったもので、人の脳裏に商品名を刷りつけておいて、店でいろいろな飲み物を見た消費者が、気づいたらそれを買っていたりするという効果だ。


 選挙カーが候補者の名前を連呼するのも似ている。それが効果を発揮しているのも理解できる。しかし、大事なのはどんな政策を訴えるかという点にある。名前だけやたら連呼し、政策には聞く価値を感じない候補者の名前だけは覚えておいて、決して投票しない。


 コマーシャルも同じだ。その商品の価値をどれだけ宣伝できるかが大事なのだ。やたらと派手な映像で驚かせたり、名前だけ連呼していて、いったいどんな商品なのかよく理解できないものはいらいらするだけだ。


 ゲーム、携帯会社、宝くじの宣伝はうざいものが多い。一方、競輪、競馬の宣伝は無意味だ。何しろ、ギャンブルで儲かるなんてほとんどあり得ないのだから、最初からかかわらないほうがいいに決まっている。夢ばかり見させて、身を亡ぼす人を増やすだけだ。それから何の会社なのか、どんな商品なのかわからないコマーシャルも多い。


 だが、コマーシャルは消費者の好みを反映させているはずだ。消費者がどんな宣伝を見て、どんな商品を購入するか、それを反映させているなら、すなわち、現代の消費者はサブリミナル効果に弱く、派手なものを好んでいて、流行に弱いということだ。もしも、国民が落ち着いた品のある宣伝を好めば、そういう宣伝を流すはずなのだが。

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