日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

平等の精神!

第十四条  すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。

○2  華族その他の貴族の制度は、これを認めない。

○3  栄誉、勲章その他の栄典の授与は、いかなる特権も伴はない。栄典の授与は、現にこれを有し、又は将来これを受ける者の一代に限り、その効力を有する。

 以前の話だが、ある高校の教頭先生の家にお邪魔し、いっしょに酒を飲んだ。酔った教頭先生が嘆きだした。ぼくの出身大学じゃ校長になれないんだ。どんなに頑張っても、校長になれるのは~大学と~大学の卒業生だけなんだと。


 それを聞いたぼく自身も同じだ。出世はないのだ。出世なんかどうでもいいと思っていたからいいが、ちょっと残念な話だった。最近でもあまり変わっていないのではないか。少し前、ある会社で採用人事に関わったことがあるが、社長が出身大学を見て、すぐ、これはいいと言っていた。


 ぼくの父は中学校しか出ていなかった。それで、会社でどれだけ頑張っても出世できなかった。それでも係長補佐になった時、みんなが驚いたそうだ。中卒でそこまで行けたのはすごいと。父はぼくたち兄弟にいい大学を出るように言っていたが、その原因はそこにあった。


 最近テレビのクイズ番組で、東京大学出身の誰々とかよく言う。出身大学で人を括っているのを見ると、何だか嫌な気分になる。性差別もそうだ。世界の中で、男女平等という点で見ると、日本は世界100位以下の後進国だそうだ。派遣社員に女性が多く、若い女性の貧困も問題だ。金持はより金持ちに、貧しい者はより貧しくなる社会なのだ。


 日本国憲法第14条の精神はかつてより、ずいぶん浸透してきたし、政府もそれなりに努力してきたと思う。だが、まだまだだと思う。政府は日本国憲法第9条を変えたがっているが、それより、第14条をさらに推し進める努力してほしいと思う。

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