日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

床屋事情!

 今日、散歩中に団地の商店街を見て、少しがっかりした。というのも、商店街の半分くらいがシャッターを下ろしているのだ。何とか頑張っているケーキ屋、床屋、喫茶店、寿司屋、八百屋、料理店などを見ても、客が来なくて、暇そうだ。


 ケーキ屋は一年に一度、母の誕生日の日、仕事帰りに、駅構内のケーキ屋を利用する程度だし、料理店も友人と会う時をのぞくと、回転寿司屋しか入らない。喫茶店もマクドナルドで百円コーヒーと百円ハンバーガーを注文する時しか入らない。団地の商店街が次第にさびしくなるのは、ぼくのような人間のせいなのかもしれない。


 特に、床屋のことを考えると、何だかここ数年で、ぼくだけでなく、世の中全体が様変わりしてしまった。十数年前、もう少し年収があったころは、3千円から4千円の理髪店に行っていたのだが、ここ数年、ほぼ三か月に一度、近所にあるスーパー銭湯に行き、休憩所にある千円の床屋を利用している。千六百円で、髪を切り、サウナや露天風呂に入る生活を続けている。


 理髪店の利用者は最近どういう傾向にあるのだろうか。例えば高収入の人たちは、床屋というより、ヘアサロンとかいう感じのいい店に入るだろう。一方、ぼくのような人間は千円以下の床屋しか行かないだろう。中程度の生活レベルの人たちはどうなのだろう。おそらく、老後の不安などから、やはり、駅前あるいは駅構内などにある安くて早い理髪店を利用しているのだろう。駅近くにあるQBハウスは、いつ見ても混んでいるようだ。最近は特に女性客も増えているように思う。


 高所得の人はヘアサロン、低所得の人は安くて早く仕上げてくれる理髪店を利用する。しかも駅近くだとかいう利便性の高いところが利用しやすい。団地そばにある普通の理髪店は利用する客がすくなくなっているようだ。中程度の所得がある人にしても、老後の不安を考えて、安くてはやくしあげてくれる床屋のほうを利用する人が増えているのだろう。

 調べてみないとわからないが、駅から離れている商店街にある床屋は減少しているかもしれない。それに対して、高級なヘアサロンや千円以下の店は、どちらも増えているような気がする。二極化という言葉が叫ばれて久しい。これからも、極端な安売りと極端な高級化が進んでいくのだろう。

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