日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

幼児化した社会!

 コンビニのおでんに指をツンツンと突き刺している動画をインターネットのサイトに投稿した愚かな奴、28歳と言うが、精神年齢は餓鬼以下だ。

 最近、白髪のおじいさんがアニメやアイドルに夢中になっているとかいう話を聞いて、日本人全体に幼児化がどんどん進んでいるような気がしてならない。

 知的ゲームならいいのだが、何ら知識も関係なく、ただ指の運動にしかなりそうにないおかしなゲームがスマホで流行しているようだ。どう見ても子供の領域だ。

 漢字も読めない、ことばの意味もよく知らない、それで笑いを取って人気が出る、所謂「おバカタレント」がテレビによく出ている。

 「一億総白痴化論」が思い出される。今から60年近く前に発表された理論だ。テレビの普及により、日本人一億人が全部馬鹿になると言ったのだが、これがだんだん真実味を帯びてきた。

 「おバカタレント」もそうだが、馬鹿っぽいことがいいことになってきたテレビ界の様子がそれに拍車をかけている。そして、どんどん愚かな大人が出現している。

 これを止めるにはどうしたらいいのか。答えはひとつだ。今の子供たちが大人ってなんだろうと考えることだと思う。大人って、例えば、コンビニのおでんをツンツンして、その動画をネットに投稿するような人のことか、こんなバカな大人にはなりたくないと思ってくれたらいいと思う。

 ぼくがかつて子供のころに見ていた大人たちにこんなのはいなかった。これはただの餓鬼以下、馬鹿な餓鬼でしかない。明治維新のころ、30歳前後の人たちが世の中を変革していたのだ。それが今、30歳前後、いやそれ以上の年配の人たちまでもが子供っぽくなって縫いぐるみやアイドルに夢中になっている。さらには、大人とは言えない子供っぽくて愚かな行為をしている。情けないとしか言いようがないではないか。

 この流れを止めるには、今の子供たちが、よくよく考えてみることだ。子供っぽいとはどういうことか?どんな大人にはなりたいか?そう考えてみたら、わかることだ。コンビニでおでんをツンツンするような大人になりたいか。そして、アニメや漫画に夢中で難しい言葉を知らない大人になりたいか。

 そう、世の中の流れを変えるのは今の子供たちだ。文化面だけに限って言えば、今の世の中を作ったのは、数十年前、漫画やアニメに夢中になっていた世代、そして、今大人になっている人たちだ。未来は今の少年少女たちの考え方にかかっている。時代は常に若者によって動かされているのだから。

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