禍里有福
祸兮福所倚,福兮祸所伏。(huo4 xi1 fu2 suo3 yi3 ,fu2 xi1 huo4 suo3 fu2)
禍は福の倚る所、福は禍の伏す所なり。(かはふくのよるところ、ふくはかのふすところなり)「禍(わざわい)は福の拠り所であり、福は禍の隠れ所である。禍というのは福のもとになるし、福というのは禍の隠れているのだ。
これは人の不幸に対して励ますと同時に、不幸も自ら招くものであり、注意せよと。禍も福もいつやってくるかわからない。「不幸だと思っていたら、幸福がやってくる。幸福だと思っていたら、不幸がやってくる。」例の「人間万事塞翁が馬」と同じだ。
似たようなことばはたくさんある。例えば、「禍里有福、福里有禍。」禍の中に福有り、福の中に禍有り。という。その他「禍を転じて福となす。」「禍福は糾える縄の如し。」「禍福門なし唯人の招く所。」などなど。
つらい時、努力を怠らず、身を正し、転じる時をただ待つばかり
つらいときに、人はしばしばやけを起こしたり、あきらめたりする。だが、今だという気持ちになって、着々と努力を重ね、正しいことを続けていれば、必ず禍は転じて福となるに違いない。