日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

電車の光景!

 電車に乗ったが、空いてる席があまりなかった。足の悪い母のためにさがしたが、なかなか見つからない。そんな時、優先席に座ってた若者が席を二つ譲ってくれた。礼を言って母を座らせ、自分も座り、駅で買った新聞を広げる。
 ふと新聞紙の向こうを見ると、体の大きな三十歳前後の男性と小学校低学年ぐらいの男の子が座っている。たぶん、父親と息子かなと思われたのだが、少し不思議な感じがした。
 それはすごく大柄な男性がスマホの画面を見入っていて、時折、指を動かし、ニタニタと笑ってる、そのわきで、男の子がじっと寄り添うように座っている。何だか逆転してると思ったのだ。しかも優先席でスマホをいじっている。
 昔だったら、父親が横でゲームに夢中の子供をじっと見守っているのが普通だと思った。それが、父親がゲームらしいものをしている。子供がじっと横で見ている。
 二人はそのまま何も話さないまま、3つほど駅を過ぎてから、立ち上がった。男性は頭をつり革にぶつけながら子供の手をひきながら降りていった。ぼくの隣に座ってる私の母が「大きいね!」と言った。確かに体はでかい。

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