みんな違ってみんないい!
電車に乗って眺めていると、
色々な人がいる。
漫画で見るような五頭身の人、
奇妙な髪型の人、
破れたズボンを穿いている人々、
男か女かわからないような人、
大人か子供かわからない人、
漫画に夢中の大人、
化粧に夢中な女の人、
色々な人を見て、
もう何か不思議な気持ちになる。
これが現代だ、
そう、顔の白い人、黒い人がいるように、
色々な人がいるのだ。
ぼくとは違う人たちがいるのだ。
普通って何なのだ。
普通から見れば、
自分も普通じゃないんだ。
普通じゃないと思う人を見て、
それが普通なんだと思えるようになった。
みんな同じなんてもっとぞっとする。
みんな白人という世界が普通だと思っていた世界に黒人が来たら、
異常扱いする白人社会、
黒人しかいない社会に白人が来て、
異常だと思われる社会、
もしも目が一つしかない人たちの社会があったら、
そこに目が二つある人が行けば、異常だ。
化け物として、
動物園に入れられるかもしれない。
何が異常で何が普通なのか。
誰もが自分が普通だと思いたがるが、
さてさて、
自分が一番異常なのかもしれない、
そう思うことが、
世界と自分の接点の第一歩なのかもしれない。