ものは受け取りよう!
ことばでも状況でも、ものごとは受け取りようで、ずいぶん変わる。
いい例がある。仕事が半分終わった時、「まだ半分もある!」と受け取るか、「あと半分しかない!」と受け取るかで、その後の仕事の能率が変わる。人生も同じだろう。
認知症気味の母に、「何回言えばわかるの?」とイライラするよりも、「仕方ないね?」と思う。何回も見たドラマを新鮮な気持ちで見ている様子を「楽しんでいるよ!良かった!」と受け取る。
自分の子や自分の生徒がバカなことをしていたら、「しょうがないな!」と笑いながら注意し、絶対に超えてはならない一線(レッドライン)をしっかりと教える。
他人のトラブルにも「しょうがないな」と受け取り、処理する。小さなできごとをイライラしながら受け取らない。自分のミスさえ、笑って受け取る。深刻な表情をして、「どうしよう?」などと慌てない。
人生そのものさえ、小さなことだと考えたい。そういえば、芥川龍之介がこんなことを書いてある。「人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし、重大に扱わなければ危険である。」危険なところだけしっかり抑えたうえで、何事もあまり深刻に受け取らないことが大切だ。