日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

蒲焼き!

母がうな丼を食べたいという。だが、目が飛び出るほどの値段だ。ぼくはうな重でもうな丼でも食べたいと思ったことがない。なぜか、小さい頃から、「あんなもんは食べんでええ!」と思ってきた。今は、あんなのに金を出すくらいなら、ビールを10本飲んだほうがいいと思ってる。


もしかしたら、手の届かない人や物について、さっさと諦めて、最初から考えていないと思い込む。心理学の本で、そんな心理があると読んだことがあるが、ぼくのうなぎ嫌いはこの類いのよくある心理かもしれない。たぶん、手が出ない高い食べ物は、最初から食べたい気持ちを殺してきたのかもしれない。うなぎが大好きな人からは「あんなうまいものを!」と言われそうだが、それでも、ぼくは、結局、何にでもそうなのだが、エビは最初から食べたいとも思わないし、回らない寿司店に入りたいとも思わない。


ということで、写真はうなぎではなくて、秋刀魚の蒲焼き。これで我慢我慢と母と一緒に食べた。自分にできることだけすればいい。あれもほしいこれもほしいと望まないこと。
手の届かない物は最初からほしいと思わなければ、何の不満もない。ささやかで小さな幸せがあれば、それで十分だ。

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