日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

備忘録

 認知症外来の病院から帰って、食事中、母が「今日はどこも出かけていないよね!」と言う。そんな母の認知症を予防するため、4月からB5ノートに毎日の備忘録(認知症ボ予防ノート)をつけている。

 出掛けた場所の記録、病院、公園や神社、お寺、スーパー等など。それから、主に買ったもの。酒類、衣類等。また、届いた物。夕食の記録。天気、気温。シャワーを浴びたかどうか、誰から電話があったか。主な予定も書いてある。

 ノートはいつもテーブルの上に置いてあり、「今日は何日?」「昨日はどこ行った?」などと、いつ何をしたか思い出せない母には、「ノートを見て!」と言うようにしている。

 このノートは母のために始めたものだ。記録するのも母にさせたかったのだが、なかなか書こうとしない。それで、仕方なく、ぼくが書き続けている。そして、最近になって、このノートが次第に意味深いものになってきた。というのは、今では、自分のためにも役立っているのだ。

 数日間の料理の記録を見て、今日の料理を決める。また、この数日、どのくらいの頻度で買い物しているかを見て、支出も考えるなど、これからの行動の指針にもなる。仕事がない今、きちんと日々を整理していくことが重要だと考えている。


水無月

 21日はいよいよ、旧暦で水無月(六月)一日だ。かつて、旧暦一~三月を春、次の四~六月を夏、七~九月を秋、十~十二月を冬とする考え方もあったが、その考え方からすると、夏はいよいよ最後の一ヶ月、晩夏ということになる。

 もう一つの考え方の二十四節気で見ると、22日は大暑、これはこの日を指すことばでもあり、同時に、次の立秋までの期間も指す。意味はと言えば、一年で最も暑いころだ。酷暑の時期でもある。そして、8月7日は立秋、秋が立つと言っても、現代は8月の末ごろまで晩夏の印象がある。また、9月の秋彼岸ごろまでは暑い。

 ところで、14日の記事にも書いたが、「水無月」という旧暦の異称には梅雨が終わり、雨の降らない月になったという意味があるようだが、平均的に見ると、だいたい、このころ、梅雨が開けている。

 「みなづき」の「な」は本来、「まなこ(目の子)」や「水面(みなも)」「水底(みなそこ)」と同じく、「の」の意味で、「みなづき」は「水の月」、すなわち、水田に水を張る月だというのが正しいのかもしれない。だが、いずれにしても、まもなく、梅雨が明けて、真夏が来るのだろう。

 今日、コロナ関連のニュースで、日本のコロナウィルスによる死者が千人を越えたという。感染者数も増えている。収まらないコロナ禍に、このじめじめとして、暗く長い梅雨。明るい夏の扉はいつ開くのだろうか?コロナと同じく、なかなか、先が見えない。


最近の料理07/18


ラタトゥイユライス!

トマト缶を使って作ったラタトゥイユ、具はタマネギ、茄子、ピーマン、黄色パプリカなど、それをご飯にかけたもの。ラタトゥイユはいつもの定番、たくさん作っておいて、二日間かけて、食べている。そのまま食べても、ご飯にかけて食べてもいい。



挽き肉とゴボウの甘辛炒め!砂糖、醤油、ミリンに水少々で煮込んだ。ご飯にかけると美味しい。



鮭のムニエル!鮭の水気を取り、塩コショウして、小麦粉をまぶしておく。マーガリンで裏表両面をこんがり焼いた。



スパゲティ、ほうれん草、エリンギをいっしょに茹でて、水気を切っておく。それに、焼いてほぐした鮭を混ぜ込み、出汁醤油と塩胡椒で味付けしたもの。さっぱりしていて美味しかった。



その他の写真は、暑くなって、頻度の増えてきた冷やし中華、ハム入り卵焼き、いつも作るポテトサラダ。それから、先日、記事にしたお好み焼き、焼そば、焼うどんなども作っている。

七月の花(4)カノコユリ!


 散歩中、見付けた花、きれいな模様の花だった。ちょっと見かけないものだったので、家に帰ってから図鑑などで調べた。「カノコユリ(鹿の子百合)」だと思ったが、説明を見ると、何だかよくわからなくなる。

 「カノコユリ、花は白、淡紅色。濃紅色で鹿の子絞りのような模様がある。九州に分布。」

 広辞苑によると、「四国・九州の崖に自生する百合の一種。観賞用に栽培。高さ1~1.5メートル。夏、大型の花を2~3個つける。白色で内側は淡紅色。多数の鮮紅色の斑点がある。」ということだ。

 この花、今では関東でも見付けられるようになったということなのだろうか。それにしても、妖艶で美しい模様だ。

太陽が見えない!

〈アベリア〉


 6月の月末以来、ほぼ3週間、ぼくは太陽も月も見ていない。空は、毎日24時間、黒または灰色の雲に覆われたままだ。雨は断続的に降り続いている。

 梅雨は平年、6月8日から7月21日までおよそ40日あまり続くのだが、一昨年2018年は6月末に梅雨が明けた。あの時の記憶があるせいか、今年は梅雨がとても長く感じる。ただし、2016年は6月5日から7月29日という長さだった。

 いずれにしても、7月20日前後は、梅雨の終わり、真夏の始まりという時期だ。しかし、週間予報によると、関東地方は来週も曇あるいは雨の日が続くそうだ。7月は一度も月も太陽も見られない月だったということになりかねない。

 月が見えないのも寂しいが、太陽が見えないのはもっと寂しい。太陽は人間ばかりでなく、生き物すべてにとって、重要なものだ。これがこんなに長い間、見えないと体も心もカビ臭くなってしまいそうで、恐ろしい。


〈アガパンサス〉