日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

円筒分水と暗渠のダイサギ!


 先日、通院のため、バスと電車で少し遠くまで出掛けた。

 診察を終えて、何もかも終わった時、まだ昼前だった。それで、つい、あちこち歩きたくなって、まだ行ったことのないところへ足を伸ばしてみた。

 約400年前、多摩川の西側に広がる川崎領と稲毛領の水田のため、多摩川から水を引いた用水路を「二ヶ領用水」という。

 そのほとりを歩いたのだ。中でも、円筒分水というところがあって、他の川の水と用水路の水を分けるところだったらしい。

 歴史的なことはさておき、ここに、暗渠があって、その入り口あたりに白い鳥がいた!まったく動かないで立っていた。

 家に帰ってから、図鑑を見てわかったことだが、ダイサギだ。間違いない。ふだん見かけない鳥を見ると、つい興奮してしまう。

 こんなところで、ひっそりと佇むこの鳥は、何を考えて、じっとしているのだろうか。



暗渠



円筒分水

蜂!


 相変わらず、不要不急の外出を控えているが、三ヶ月に一度の通院はやむを得ず、電車に乗って行く。

 先日行った先で、少し散策をしていたら、見慣れないものがあれこれ見られた。久しぶりの移動だけに何だか楽しい気分になった。

 発見したものの一つは蜂だ。こんな風にじっくり見られたのは、うれしい。

 人だけではない。生きているものすべての営みにぼくはエールを送りたい。


寂しいハト!


 いつも群れている鳩が一羽だけ歩いていると、何となく共感を感じる。

 9月1日は防災の日だ。関東大震災から97年。9月は毎年、台風が多くやってくる時期でもある。9月1日は、誰もが防災の意識を持つべき日でもある。だが、コロナ禍の中では防災訓練も難しいようだ。

 密集、密閉、密接の三密を避ける生活をして、もう半年になる。その間に、桜の春もアジサイの梅雨も、花火の夏も過ぎてしまった。そして、2日は初秋の満月だ。

 この半年間、ほぼ、自宅から2キロ圏内で生活してきた。かつて、仕事や散策で訪れた東京も横浜山下公園も遠い。世間がどうなっているのか、ただニュースで知るのみだ。


川辺の花!


 夕方散歩していて、あまりきれいではない小川の中を覗くと、黄色い花が咲いていたり、ピンクの花が半ば咲いていたりする。

 すごく意外な感じがする。何の花かわからないが、小川はいつもぼくを楽しませてくれる。

 散歩はそれなりに楽しい。言い方がよくないかもしれないが、コロナさまさまだ。おかげさまで、小さな楽しみが見いだせた。

 考えてみれば、どんな状況にあっても、楽しみは必ず見つけられるに違いない。人生の救いだ。


ひまわり!


 最近、団地の中と周辺の公園しか歩いていない。そんな中で、バス停のすぐ近くに、大きな向日葵が一輪咲いているのを見付けた。少しうつむいているようにも見えた。もしかしたら、暑すぎる天気に、ぐったりしているのだろうか。

 8月も今日で終わりだが、この一ヶ月は真夏日と猛暑日ばかりだった。雨ばかりの一ヶ月だった7月が懐かしい。一ヶ月ごとに、天気が全く違うなんてひどく極端だ。月始めに季節の変わり目という名前のラインでも引かれているかのようだ。

 さて、9月はどんな月になるのだろうか。コロナはまだ続きそうだ。仕事もまだなさそうだ。閉じ込められているような気分は変わらないだろう。

 天気はというと、全く変わって、秋雨続きの9月になるのだろうか。相変わらず真夏のような残暑が続くのだろうか。明るいニュースはないものだろうか。つい期待してしまうが、あまり期待しないほうがいいかもしれない。