日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

独歩と溝口!

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国木田独歩の文学碑
 江戸時代、江戸から二子、溝口を通って、西の大山までお参りする道があって、これを大山街道というが、この図書館もこの街道沿いにある。明治の作家国木田独歩が書いた小説「忘れえぬ人々」の冒頭に、この高津区の大山街道の様子が描写されている。


「多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿(はたごや)がある。ちょうど三月初めのころのことであった、この日は大空かき曇り北風強く吹いて、さなきだにさびしいこの町が一段と物さびしい陰鬱なさむそうな光景を呈していた。昨日降った雪がまだ残っていて高低定まらぬ茅屋根の南の軒先からは雨滴が風に吹かれて舞うて落ちている。草鞋の足痕にたまった泥水にすら寒そうな漣(さざなみ)が立っている。日が暮れると間もなく大概の店は戸を閉めてしまった。闇(くら)い一筋町がひっそりとしてしまった。旅人宿だけに亀屋の店の障子には燈火(あかり)が明(あか)く射していたが、今宵は客もあまりないと見えて内もひっそりとして、おりおり雁頸(がんくび)の太そうな煙管で火鉢の縁をたたく音がするばかりである。


図書館前の銅像


図書館


図書館の入り口

ムラゴンについて!

 ぼくは、ムラゴンで、一日に一つの記事を書くようにしている。気が向いたら、二つか、三つ書くこともある。この姿勢はあまり変わっていない。


 これは毎日、何を思い、何に感じたか、自分の気持ちを確認するのに役立つ。また、ブログに記事を書くからには、きちんと整理して、文に誤りがないように心がける。頭の中の整理、文章力の衰えを防ぐのにいい。この意味でとても感謝している。


 だが、このところ、ムラゴンに対して、疑問に思うことが二つある。一つは、ナイスをクリックするたびに、ログインを要求する画面が出てくることだ。何故だろうか。


 まあ、これは仕方ない。それより、納得できないことは、アクセス数のことだ。以前、熱心にブログを書いていない頃、アクセス数が数千に伸びて、驚いたのだが、最近は、気持ちを込めて記事を書いているのに、アクセス数が極端に減っている。


 これは理屈に合わない。適当に書いたら、アクセス数が伸びて、精いっぱい書いたら、アクセス数が減る。これって、ひどく気持ち悪い。

六月の花いろいろ(3)

 六月もいよいよ月末だ。六月最終週の一週間、撮ってきた花の写真の中で、未発表のものを並べてみた。上の写真はダリアだ。
 それにしても、知らない花の名前が多すぎる。キキョウ、ムクゲ、ヒマワリは知っていて、何となく識別もできるが、ヒャクニチソウだとか、ムギワラギクだとかは聞いたことのない名前だ。


ヒャクニチソウ


ムギワラギク


キキョウ


ニチニチソウ


ヒマワリ


ルドベキア


グーグルレンズでは、「ツルニチニチソウ」と出るが、図鑑などと比べると、葉っぱの形が違うようで、よくわからない花。


サフランモドキ


カサブランカ?




以上名称不明

赤と緑


 青紅葉とは、まだ紅葉していないカエデのことだそうだ。ただし、青といっても、緑色だ。この色を青というべきか緑というべきかは置いておいて、この場所の、この緑色の葉が、赤く染まるのを見た記憶がない。もしかしたら、忘れているのかもしれない。今年の秋はしっかりと確認してみたい。


 さて、いつもの散歩コースの中に、この緑のモミジと赤のモミジがいっしょに見られるところがある。この赤いほうは、もしかしたら、「ノムラモミジ」かもしれないが、この名称の問題も置いておいて、ともかく、緑も赤も冴えない色の時があって、昨日は梅雨のせいだろうか、共に、美しく感じられた。  


 ところで、このモミジを見ていると、光の三原色を思い出す。光の三原色といえば、赤、青、緑だが、世界はまさに、この三色でできあがっているようだ。梅雨の晴れ間で、青空が見られたら、もっといいのだが、この数日間は、毎日、曇空なので仕方ない。きれいな青空の日を待ちたい。


河辺の木々の花!


 木や草花への興味というのは、ぼくの場合、車の運転、仕事量、それに、散歩と深い関係があるように思う。若いころは、毎日のように、車を運転して移動していた。たまに歩く時でも、人に驚かれるほど早足だった。
 十数年前から、車に乗らなくなった。それから、よく歩くようになった。数年前から、仕事が減り始め、週に二回ほど電車も利用して、遠くの町を散歩していた。そして、昨年からは、仕事に出る日より、ただ歩くだけの散歩に出る日のほうが多くなった。
 今は、母の歩く速度に合わせて、できるだけゆっくり歩いている。自然と、道端の草花が気になる。何だろうと思っては、グーグルレンズで調べ、家に帰れば、買って来た図鑑などで調べる。今知っている草花の名前のほとんどは、この数年で覚えたものだ。
 上の写真だが、グーグルレンズで調べたら、「ナンキンハゼ」と出た。図鑑とネットでも検索してみた。どうやら正しいようだ。川を覗くと、他にもいろいろな木が花を咲かせている。こんなことが気になるなんて、車で移動していた頃には想像もできない変化だ。


アカメガシワ


ネズミモチ


ナンキンハゼ