日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

六月の花いろいろ(1)


 六月に入ってから、撮影した花のうち、今まで発表していなかった写真がたくさんある。名前はわかってはいるが、未発表の花や、名前がはっきりと確認できなかった花たちだ。全部で11枚ある。
 上の写真はアガパンサス、下の写真はドクダミ。この二つは問題ないが、それより下の花たちは、あまり自信がない。取りあえず、グーグルレンズを信頼して名前を書いておいたが、あまり自信がない。


ドクダミ


キンシバイ


ヒャクニチソウ


シモツケ


キンギョソウ


アベリア


ビヨウヤナギ


アストロメリア


パンジー、でもちょっと変わったパンジーだ。


ウッドリリー

紫の花!


 モナルダ(タイマツソウ)
 この花を見ていて思ったことがある。
 この花、見たことはあるが、名前も知らなければ、どんなものかという認識もなかった花だ。
 そういう知らない花はけっこうあるんだけど、人でも、物でも知らなかったことに気づくってことは多い。知らないということを知る。
 これは世の中で、けっこう大事なことなのかもしれないと思った。


モジズリ


 捩花(ネジバナ)。モジズリ、ネジガネソウとも。ラン科、ネジバナ属。時計回りに捩れて咲く小さくて美しいラン科の花で、5~8月に咲く。そのネジバナが住宅の近くの原っぱで、ずいぶんと見られるようになった。この花、万葉集にも詠まれたという。


 百人一首にも採用されたが、万葉集の第四句「乱れむと思ふ」が、百人一首では「乱れそめにし」となっている。このほうが「染め」と「初め」と掛けられていておもしろいし、歌の意味も理解しやすい。


陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに(百人一首)


 陸奥の信夫(しのぶ)に生えるシノブグサで染めた「もじずり」の乱れ模様のように、心が乱れ初めてしまった。これは誰のせいでしょうか。わたしのせいでもないのに。(あなたのせいだと暗に示す)


 百人一首はかつて、全部覚えたつもりだ。今はあちこち欠けているが、ふと、このネジバナの別名「モジズリ」と聞いて、頭に浮かんだのがこの一首だ。かつて、覚えたのは百人一首カルタ大会のためだった。ただし、機械的に「みち」と聞けば、「みたれそ」の札が取れるように、丸暗記しただけだった。


 今は、この「もじずり」というのが気になっている。調べてみれば、これは、捩(もじ)れた模様に染められた絹織物の一種だそうだ。この花のらせん状に捩れた花序がその模様に似ていることから、「もじずり」とつけられたという。今、気になっているのは、この「もじずり」という絹織物の模様がどんなものなのか見たことがない。一度見てみたいものだと思う。


Hydrangea


アジサイ、
生き物のサイズが違えば、違う花になる。
ちょっと視点を変えて見れば、面白い花。
紫陽花、
漢字で書けば、イメージも変わる。
初夏の日差しに輝く紫色の花。
Hydrangea、
ことばが変われば、印象も変わる。
隣の国でも同じように見えるのだろうか。



睡蓮


 できるだけ母を歩かせよるようにしているが、近頃は遠くまでいかなくなってきた。理由は、暑くなってきたせいだ。まず、朝は起きてこない。昼過ぎに出かけようと言うと、暑いから出たくないという、それで、結局、夕方から近場を軽く歩くのが多くなってきている。


 それでも、週に2回は少し頑張らせて、1万歩近くは一緒に歩くようにしている。近場を歩いているだけでは、色とりどりの紫陽花、ドクダミ、シロツメクサなどが至るところで見られるのだが、これではいつも同じでちょっとおもしろみに欠ける。


 それで、一昨日は、少しがんばって、睡蓮を見に出かけた。往復1万歩ほどだった。睡蓮は、咲きかけのものが数輪、まだ蕾のものがたくさんあった。また見に行けば、いいだろう。花は数輪しか見られなかったが、それでも、この花が見られたら、それはそれで少し気分がいい。