日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

タカサゴユリ


 19日はかなり暑くなって、真夏が戻ったようだった。少し涼しくなった夕方、母を連れて、神社へお参りに行き、少し遠回りして帰った。歩いている間、花を目にしては、撮影しながら、全部で一時間あまり歩いた。この日、至るところで目にした花は、白いユリの花だった。


 ところで、これはテッポウユリなのかというと、そうでもないらしい。テッポウユリとタカサゴユリはとても似ているという。何が違うのかというと、テッポウユリは四月~六月に咲く花で葉の形が少し太いそうだ。それに対して、タカサゴユリは七月~十一月に咲く花で、葉の形がずっと細いらしい。


 そうすると、八月に入ってから、目にした白いユリの花はみなタカサゴユリなのだろうか。ただ、ひとつ疑問が残る。図鑑によると、タカサゴユリは花弁に青い筋が入っているそうだ。だが、昨日見た花も八月上旬に載せた白いユリの花も筋が入っていない。


 それでも、八月に咲くのはテッポウユリではなくてタカサゴユリなのだろうか。この点の疑問を明らかにするためには、咲いている場所をきちんと把握しておかなければならないだろう。これからは、ユリの花に限らず、撮影場所も記録していこうと思った。



芙蓉とミツバチ


 17日の夕方見た芙蓉は花を閉じていた。開いているのを見たいと思ったが、日ごろから、昼夜逆転した生活を続けているので、朝から見に行くのは難しい。ただ、仕事の日とか、徹夜した後の朝とかは、元気で活動している。


 18日朝、昨晩から一睡もせず、朝を迎えた。外は青空が広がっていた。午後から雨が降るかも知れない。10時頃出かける準備をして、母を起こしたが、なかなか、起きてこない。とりあえず、「一人で出かけてくるよ」とだけ告げ、カバンにカメラを入れて出かけた。


 昨日、芙蓉を見つけた場所に行って見ると、案の定、開いていた。しかも、ミツバチだと思うが、花粉を体中につけて懸命に蜜を吸っていた。その近くでは、オレンジ色の蝶々が蜜を吸いながら、ヒラヒラと飛んでいた。


 家に帰る道、車道で何かが飛んでいる。何だと思って見ると、バッタだ。車道の真ん中でじっとしている。日ごろ見られないものだ。家に帰ってしばらくすると、雨がざあっと降り出した。かと思うと、30分ぐらいで、止んで、青空が広がり始めた。


芙蓉


 お盆に入ってから、一歩も家を出ていないが、その間、夕飯時、母は歩いていないから、食欲がないと毎日言う。「じゃ、出かけよう!」と言うと、「雨が降っているから、出かけたくない!」と答える。


 そんな調子で、とうとう4日間引きこもり生活を続けてきたが、17日は、朝から降り続けた雨が夕方、止んだので、たまったゴミを捨てに家を出たついでに、「疲れたら帰る」という前提で、とにかく散歩を始めた。


 途中、いくつか咲いている花を見付けたが、特に目を引いたのは芙蓉の花だ。大きな葉っぱに囲まれて、雨に濡れたピンク色の花が閉じている。この姿もなかなかいいが、今度はもっと早い時間に出て、開いている所を見たいものだと思った。


 結局、3千歩を超えたあたりで、どうするか聞いたら、「帰ろう」というので、家の近所にあるドラッグストアに立ち寄り、買い物して帰った。家に着いて、ぼくの歩数計を見たら、5千歩を超えていた。これだけ歩けば、十分だろう。


 母のスマホを見ると、8月の累積歩数は22,804歩になっていた。デルタ株が感染拡大しているのは心配だが、健康を考えると、できるだけ歩くことが大切だ。今は、感染を十分に警戒しながら、少しでも遠くまで歩かせたいと思っている。


異常!

 お盆が明けたが、窓の外は灰色の世界、ゴーゴーと雨が降り続いている。お日さまも青空もずいぶんとご無沙汰している。ぼくと母は相変わらず、買い物も行かず、家に引きこもっている。雨が降る上に、デルタ株ウイルスの恐怖を考えると、どこにも出かけられない。


 天気について思う。いつか、ニュースで見た「梅雨前線」というのは当たっているのだろうか。今日のニュースでは、水分を含んだ大気が、数千キロに及ぶ川のようになって、日本列島の上に留まり、毎日雨を降らせているという。


 また、この大雨で土砂崩れが起きて、人が亡くなったそうだが、なぜ毎年、繰返されるのだろうか、不思議だ。また、海外では、フランスのある都市で、45度を越す日がずっと続いているという。ハイチでは大地震で、数千人が亡くなったそうだ。世の中異常だらけだ。


 気象とは違って、人事的な世界でもおかしなことが起こっている。アフガニスタンで、テロ集団が国家を制圧したという。宗教問題や過去の深い因縁があるようだが、罪のない市民を苦しめる行動は、どう考えても、世界平和とは縁遠い。


 世界は平和より、暴力を求めているように思えてならない。武器商人が平和を嫌うのか、それとも、宗教が戦争を好むのかはよくわからない。ただ、思うことは平和と民主主義の影が次第に薄くなっているように思えて仕方ない。


秋雨のお盆!

 15日は終戦記念日であり、お盆の最終日。仏壇に向かって、父の写真を見ながら、般若心経を読んだ。それから、昭和を生きて、40年前に亡くなった父の思い出を母と二人でしばらく語り合った。


 それにしても、涼しいお盆だった。立秋を過ぎてから気温もあまり上がらず、今日まで、曇か雨の日が多く、青空をほとんど見ていない。ニュースによると、秋雨前線が狭い日本列島を北上したり南下したりして、列島から離れてくれないようだ。


 今月はワクチンを打ったせいもあるが、雨が多いこともあって、外出した回数が少ない。近くのスーパーへ買い物に5回ほど行っただけで、散歩らしい散歩をしていない。コロナにこの雨じゃ散歩する気もしない。12日は、雨の中、お盆の準備のため、傘を差して、花やお供え物を買いに行ったが、お盆の三日間はずっと引きこもっていた。


 昨年のことを思い出す。7月の1ヶ月間はずっと雨か曇で、晴れたのは一日か二日で、25度以上の夏日も数日だけ。そして、八月一日には梅雨が明けると、八月の一ヶ月間は雨の降った23日を除くと、すべて真夏日だった。特にお盆前後の一週間は猛暑日が続いた。


 それが、今年は7月10日から8月7日にかけて真夏日が続いたが、立秋を過ぎると、一気に温度が下がりはじめた。12日からは雨続きで、急に涼しく感じるようになった。昨日、15日は最高気温が20度、温度計を見たら、昼前は18度前後で、思わず、「寒い!」と口に出るほどだった。


 ところで、コロナワクチンの2回目接種を受けて、2週間が過ぎた。母と、2週間したら遠出しようと話していたのだが、どうも遠出がしにくくなった。昨日は大雨警報が出ていたし、この頃流行しているデルタ株は感染力が強く、ワクチン接種が終わった人も感染するかもしれないという。まだ引きこもり生活が続きそうだ。


<写真は12日、近所で撮った写真>