日々是好日 - Seize the Day

煩悩だらけで無力で、罪深い人間の戯言です。

十月雑感!

 今日から十月だ。団地の前の生け垣に赤い実がなっているのを見ると、秋を実感する。十月は柿や梨が旬の果物、秋本番の季節だ。

 窓を開けると、遠くから太鼓と笛の音が聞こえる。秋祭りの準備なのだろうか。近くの小学校では運動会の練習している。十月と言えば、やはり、運動会の季節だ。

 十月はぼくの誕生月でもある。小学生のころ、やはり、運動会は十月にあった。昼休みには、グランドに張られたテントの中、祖母も父母も兄弟もみんなでブルーシートに座って、重箱の弁当をつついた。家族団らんの幸せな時だ。だが、「誕生日祝いはこれで終わりね」と親から言われて、哀しくなった記憶もある。

 十月と言えば、衣替えだ。中学校の規則は厳しかった。十月一日は冬服で登校しなければならなかった。だけど、ぼくはいつものうっかりで、夏服で家を出た。途中、同級生に指摘されて気づいた。

 厳しい先生の顔、それに、教室の中で、みな真っ黒なのに、ひとり白い自分を想像すると、怖いやら、恥ずかしいやらで急いでうちに帰り、母に「学生服を出して!今日は衣替えだよ!」と叫んだ。

 十月は何故か哀しい季節だ。18歳になる十月、初めて失恋した。22歳になる十月、ひどく憂鬱になって、部屋に閉じこもっていた。十月は何となくもの哀しい季節だ。

 今年は十月一日から消費税が上がった。消費はますます冷え込みそうだ。ぼく自身、今日からもっと節約しないと大変だという思いでいっぱいだ。

 店の方も大変なんじゃないか。先日は近くのマイバスケットが閉じた。客足の減少が原因ではないか。野菜や魚や果物、それに卵までが値上がりした。客は買い物控えをし、安いもの、値下げ品に注目する。消費税増税でさらなる客足減少が予想される。ニュースによれば、あるチェーン店が、いくつかの店を閉じると言っていた。

 天気もおかしい。十月に入ったのに、今週は30度前後の日が続くそうだ。外を歩く人を見ると、衣替えの日なのに、半袖の人のほうが多い。

 それから、秋が深まれば、日暮れも早くなる。暗くて暑い日だなんて、何だか気分まで暗くなる。今年の十月はどんな月になるのか、少しは明るい希望に満ちた月であってほしい。


バラ!


 隣町の横浜市にある「バラの小道」へ行って来た。ぼくは黄色いバラが見たかった。
黄色いバラはぼくの大事な人の好きな花だった。毎年、11月にはプレゼントしていた。
今頃、黄色いバラが咲くのだろうか。期待して見に行ったが、見られなかった。少し残念だったが、ピンクや赤のバラが咲いていた。
 ところで、美しいバラにはトゲがあるというが、本当だなと実感している。これまで美しいと思った女性に心引かれ、何度か傷ついてきた。やはり、美しいものにはトゲがあるというのは本当だ。そうはいっても、やっぱり美しくてトゲのない人もいるかもしれないなどと期待する気持ちも心の隅にある。
 美しいものと言えば、人だけではない。美しい景色もある。海や山の美しさには憧れるが、これにもトゲがある。そう思いながら、今、遠くの美しい山々を眺めている。



 出かける時、猫がちょこんと座っていた。茶と白の猫。
 猫と言えば、思い出すことがある。大学生の時、黒白の猫を飼っていた。それがある日、いなくなって、探していたら、道路上で車にはねられている、黒白の猫を見付けた。ひどく悲しんでいたら、夕方、帰ってきた。あの時の辛い気持ちと帰ってきた時の喜びは今も忘れられない。その後、再び、どこかへ行って、ぼくの元を離れていった。
 猫にしても、ほかの動物にしても、そして、人の命にしてもすべてはかないものだ。命はどんなものであれ、はかないからこそ尊いものではないだろうか。


桜の木に茸!

近所を歩いていると、
こんな光景にいくつも出会う。
切り株にも茸が生えている。
樹木の命の終焉を思う。

曼珠沙華!


季節の花
曼珠沙華
赤に白に
華やいで
咲いてる